【あんスタ】貴方の愛を求めます【朔間零】 (ページ18)

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天祥院が生徒会を掌握し、生徒会長となってから夢ノ咲学院には新しい制度が設けられた。

それが、「ドリフェス制度」。

正式名所、「ドリームアイドルフェスティバル」の略称で、普通の学校で行われるような、定期的、突発的なテストのようなものだ。

勝てば勝ち組、負ければどん底。勝敗によりユニットにランクがつくようになったのは、この制度が導入されてからだ。

ゆえに、アイドル活動をしてこなかった者達は次々とドリフェスに参加していった。

そして、そのドリフェスでの勝者常連ユニットが、天祥院の所属する『fine』。

最早彼らは、学院の頂点に君臨していた。

『……』

ボーッと掲示板に貼られている『fine』の出演するドリフェスのポスターを眺めるA。

天祥院の恋人という立場にいるAだが、一度も彼らのライブを見に行ったことがなかった。

今回もドリフェスが開催されるようで、対戦相手の欄には『五奇人』の１人である『日々樹渉』の名前が書かれている。

それは、天祥院の口から何度も聞いた、彼が憧れる人の名前だった。

『…………』

『fine』＿＿＿天祥院は「ドリフェス制度」により観客がアイドルを採点し、民主的に「五奇人」を打ち倒すことで、観客の支持を集めていった。

初めから天祥院は、「五奇人」を悪役として配置しそれを倒すことで、この夢ノ咲学院を改革しようとしていた。

その事実に気付いたのは、つい最近。

『fine』と「五奇人」の斎宮宗が所属する『Valkyrie』との対決が行われた日からだ。