【あんスタ】貴方の愛を求めます【朔間零】 (ページ11)

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数日の時が経った。

「俺様ちゃんの帰還だぜー、ほらほら、盛大にもてなせよ」

「生徒会室の扉を足で開くな。暴漢が来たのかと思って身構えただろ」

零が海外留学から日本に帰国。

生徒会室に立ち寄った際、零はとある違和感に気付く。

「えらく物が豪華なもんになってやがんな」

零の視界には、まるで玉座のような椅子に、高価な調度品などが生徒会室の端々に置かれているのが目に入る。

「それは天祥院財閥の者が置いて行ったものだ。

好きに使ってくれて構わないと言われている」

「ふーん……おまえの幼なじみだったか？確か。

これじゃあ、いつ物盗りにあってもおかしくねぇな」

零はそう言うと生徒会長の椅子に腰掛ける。

「さすがに高価なだけあって、座り心地も最高級だな。

……つか、Aはどこだよ。いつもなら俺が帰国したら真っ先に来てくれるはずなんだけど」

「Aさんなら、今頃英智のところだろう」

「は？誰だよ？」

男の名前が出てきた途端、零の表情は一瞬にして険しくなる。

「生徒会のメンバーくらい覚えたらどうだ？

というか……Aさんから聞いていなかったのか？

あの人は今、天祥院英智と恋仲にある」