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202 - 番外編 ページ42

【ちょっとヤバいクスリ6】 七海side 七海建人の場合2





少し遠巻きに歩くAさん。
そんな彼女に、触れたいなんて普段だったら感じない感情がさっきからほんの少し私の脳内に居座っている。
これがあの液体の効果か。
薬の理解していればどうって事はないが、やはり胸糞悪いものだ。

幸い、私は理性ある大人。
これしきの感情に理性が飲み込まれるなんて事はない。


A
「大丈夫?」


七海
「…ええ、大丈夫です。」
「ですが、少し体温が高いですね。」


A
「…ごめんなさい。」


少し距離を取り、歩く彼女から小さな謝罪の言葉が聞こえた。
俯いていて彼女の表情は見えない。


七海
「どうして貴方が謝るんですか。」


A
「だって、建人さんは私を庇って…。」


七海
「大人の私が子供の貴方を庇うのは当たり前です。」
「それに私の意思で動いたんです。」
「だからAさんは気にしなくていい。」


A
「…うん。」


そう言葉をかけても彼女にはあまり効かないだろう。
Aさんは優しい子だ。
自分を庇って相手が傷付くなんてもっとも嫌な事だろう。
そんな顔をさせた自分に少し嫌気がさした。


七海
「ほら、早く高専に戻りましょう。」
「反省はその後で。」


ふわりと彼女の頭を撫でる。
これは、ごく自然な行動。
他意などは一切含まれていない。

私にとってAさんは、弟子のようなもの。
元々、彼女は私にとって大切でとても可愛い存在だ。
だから、こんなゲスな薬程度で私達の関係が崩れる事は決してない。


A
「…ありがとう、建人さん。」


頭を撫でる私を見てAさんは少し嬉しそうに笑った。





Q、感想は?


七海
「私を舐めすぎでは?」
「薬で関係を崩そうなど馬鹿の考える事です。」


A
「大人オブ大人の建人さん。」
「でもあの後しっかり呪詛師締め上げてたよね。」


七海
「…馬鹿にお灸を据えただけですよ。」

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mito(プロフ) - みるたそさん» 確かに本誌辛いですよね…。 (2021年3月9日 17時) (レス) id: 015c2c805f (このIDを非表示/違反報告)
みるたそ - mitoさん» お風呂ネタ意外と好きなんですよ〜苦笑自分は変態かっ!本誌が辛いのでmitoさんの小説で癒されています!^ ^ (2021年3月9日 17時) (レス) id: 2548faf38b (このIDを非表示/違反報告)
mito(プロフ) - みるたそさん» お風呂いいですね!思いつきませんでした!書いてみます! (2021年3月5日 7時) (レス) id: 015c2c805f (このIDを非表示/違反報告)
みるたそ - リクで、一緒にお風呂に入ると駄々をこねまくる五条さんと夢主が一緒にお風呂に入り、湯船に浸かっている時に首を甘噛みして甘えて来た五条さんに仕返ししてじゃれあったり、体を洗いっこするまで出ないという五条さんを渋々許したりする甘々が見たいです^ ^ (2021年3月4日 22時) (レス) id: 2548faf38b (このIDを非表示/違反報告)
mito(プロフ) - みるたそさん» 全然大丈夫です!!むしろそう言って貰えて嬉しいです!! (2021年3月3日 21時) (レス) id: 015c2c805f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mito | 作成日時:2021年2月25日 16時

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