深く不覚、愛して【東京喰種】

don't love19 ページ20

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カ「まず、お風呂から始めようか」







そう言われ、脱衣所まで連行されてしまったのですが…







貴「な、なにするの？」







目の前には上半身裸のカネキくん。



どうしよう。何したらいいの？





なんてオロオロしてしまっているが、実際のところそんなことはどうでもよく、その露わになった腹筋にどうしようもなく魅せられてしまって





ゴクリ、と喉が鳴る。





触ってもいいかな…

いや、怒られちゃうかな？






もんもん浮かぶ思考に支配されていく感覚。





気がつけば







カ「………もしかして、筋肉フェチ？」




貴「ひ！？」





無意識に、触れてしまっていた。




余裕に満ちた笑みで見下ろされる。





集まる熱が、更に私を押しつぶす。







ああ、恥ずかしいことをしてしまった。




触るなんて、変態じみている。










ごめんなさい、と勢いよく頭を下げると




落ち着いた声が、降り注いだ。









カ「そんなに謝らなくていいよ。見惚れてくれたんでしょ？」





それって結構嬉しいから。



また、彼が笑った。






貴方「……っ」










熱い。





暑い。







どろどろに溶けてしまいそうで






でろでろな頬になってしまいそうで。








その伸びる手が、私に触れるたび




熱を生んだ。






おかしい





何だろう、これ













カ「…ほら、Aさんも脱いで？」





クイ、と袖を引っ張られる。







ダメ、そんなの




ダメだよ







そんな言葉も、期待に染まる。









貴「…う、ん」














ああ、やっぱり私、変態だ






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