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名前 ページ27

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「hah…、随分と真剣な顔をしてるじゃないか?」

『…、しっかりと誤解を解きたいからな。』

そう言うと顎に手を当て考え込むサンズ。その後すぐに分かったぜ、と真剣な顔した。

『……。』

✻ A!飯食おうぜ!

『…、Aだ。俺の名前。相棒に、付けてもらった。孤児だったから元々…名前は無かった。』

サンズは俺の発言をしっかりと聞いてくれていて、うんうんと頷いてくれた。目を伏せ、独り言のように小さく、届いているかも分からない声で呟いた。

『…地上では、傭兵…金を貰って戦う兵をしていた。そして、この手で何度も何度も、何千人とも、…殺してきた。』

俺の手は柄になく震えていた。ギュッと拳をにぎりしめる。

『…、ずっと、命令に従う人生だった。戦えと言われれば戦い、逃げろと言われれば逃げる。

殺せと言われたら、誰でも殺していた。』

そうしなければ、次は自分の番になってしまうから。

『……けれど、相棒を殺したのは…自分の意思だった。あいつは、…』

「………。」

俯き、ボヤくようにそうボソボソと言っていると、ポンポンと背中を撫でるサンズ。息を大きく吸い、少し荒れた息を整える。

『…、あいつは、死んでいた。俺の目の前で。目を開けたまま、俺の方を見て笑いながら。してやったと言うような嘲笑で、死んでいった。』

✻ ___ね_A_

あいつの最後の声は、酷く掠れていた。

「…アンタが、殺したのか?」

『場の証拠的に、俺が犯人となった。俺も納得していた。けれど、一切あいつに刃を向けた記憶が無い。

その場の空気と相棒が死んだという混乱と俺しかいなかった状況で…、俺は、友を失った。』

「…アンタが殺したという証拠は何も無いだろ?自分で胸を切れば、そりゃ死ぬだろ。」

生ぬるい何かが、頬を伝った。

『なら俺はどうすれば良かった?犯人探しをしても贖罪をしても、あいつが戻ってくることは無い。過去に戻れるわけじゃない。』

くそ、八つ当たりしたいわけじゃねえのに、最悪だ。

『ふ、…ぅ゙、くそ、』

あいつにあいたい。

俺は、あいつと比べて無力すぎた。何も出来なかった。行動力がなかった。

ただひたすらに、誰かの命令を忠実に完璧にこなすことしか、出来なかった。

視界が歪む。

「落ち着け、アンタが殺したか殺してないかはともかくだ。息を整えろ。」









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はしばみの揚げ物(プロフ) - お騒がせしました、作品シリーズ一覧から飛びますと下書きページに飛んでしまうのでしっかりと下から飛んでくださいな皆様(* 'ᵕ' ) (2021年10月30日 8時) (レス) id: f8654c08a0 (このIDを非表示/違反報告)
はしばみの揚げ物(プロフ) - 真面目な話、割とバグらせちゃったから下のこの小説の続編を見るは押さないでね!バグって(自分の頭が)下書き&パスワードつけたまんまで忘れちゃった☆ URL貼っておくのでそちらから飛んでください…!お手数かけます!!アホ抜かしてすいませんしたぁ!!!!!! (2021年10月30日 0時) (レス) id: f8654c08a0 (このIDを非表示/違反報告)
モブくん_通行人A(プロフ) - アッアッアッ無理ッッ好きッッッ (2021年10月29日 23時) (レス) @page50 id: f25d375883 (このIDを非表示/違反報告)
さき - いやぁ・・・!なんか、もうっ、すごいです!応援してます! (2021年10月29日 22時) (レス) @page50 id: d336e73bb4 (このIDを非表示/違反報告)
はしばみの揚げ物(プロフ) - モブくん_通行人Aさん» ありがとう、好ッッッ……(((( (2021年10月28日 6時) (レス) id: f8654c08a0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:胃酸先生。 | 作成日時:2021年9月29日 16時

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