37話 ページ41
『元の世界のこと?んー…話すと長くなるから簡潔に言うと、リアルはいじめられっ子、ネットでは超人気者…かなぁ』
黄瀬「いじめられてたんスか…?」
『そりゃそうだよねぇ、ネットとリアルが違いすぎるんだもの。ネットでは元気っ子演じて、リアルはただの根暗オタク。そんなの人も寄らないし、人よりちょっと勉強出来るだけで避けたりとか』
森山「なんで反発しなかったんだ?」
『抵抗したらいじめてきた奴らが調子にのるからですよ。それくらい元の世界は嫌ですね』
黄瀬「その、オレらは絶対咲楽っちの味方っスから!何があっても」
『はは、ありがとう、涼くん』
笠松「そんなこと当たり前だろう。お前はもうオレたちの仲間だからな」
森山「何かあったらオレにいうんだぞ?」
『…皆さん、ありがとうございます(ニコッ』
それから涼くんからの謎の質問攻めにあい、それを対処しつつ、みんなでお昼ご飯を食べた。
笠松「よし、飯も食ったし、練習行くぞ」
『わお、お昼休みまで利用してるんですね』
森山「それくらいしないと、他の学校の奴らに適わないからな」
黄瀬「咲楽っちも来るっスよね?」
『もちろん!監督さんがいればマネージャーとの兼任出来るか相談したいし』
笠松「じゃあ、体育館向かうぞ」
黄瀬「はいっス!」
『はいよ〜』
と、その前に…
(この紙袋たちをどうしよう…)
カバンに無理やり詰めるか…
『よっこらせっと』
んん?何だこのカバン。何でも入るじゃん!
(凄い…ただのカバンじゃないのね。貰い物なのに)
黄瀬「咲楽っち?行くっスよ〜?」
『すぐ行く〜!』
紙袋を入れたカバンを手に持つと、私は3人の方へと走っていった。
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作者名:怜花 | 作成日時:2019年12月15日 7時