29話 ページ32
と、向こうから笠松センパイと小堀センパイが歩いてきた。
笠松「咲楽悪いな。うちのバカが邪魔しただろ」
小堀「HR終わった途端すぐ、咲楽のところに行くって言ってさ」
『邪魔はされてないですけど、迷惑にはなりましたね』
森山「オレが嫌われている…!?」
『…本当に自覚ないんですね( ̄▽ ̄;)』
森山さんらしいっちゃらしいけど…自覚はして欲しいなぁ…
笠松「森山、帰るぞ」
森山「あ、あぁ…また来るな」
『お昼まで来なくていいです。てか、ここってご飯どうしてるんです?』
笠松「各自クラスで食ってから体育館にいるな」
『分かりました!森山さん、授業はちゃんと聞くんですよ?受験生なんですから』
森山「(灬º∀º灬)パァァァ Aちゃんにそう言われたらやるしかないな」
行くぞ、と笠松センパイが言いそれについて行った森山さんを見て、少しだけ寂しさを覚えた。
クラスへ戻ろうとした時だった。
森山「Aちゃんまた後で会おう!!」
こっちを向いて手を振りながら森山さんがそういう。
『森山さんのバカーー!!』
そう大声で言うと、森山さんは、はははと笑う。それを見て笠松センパイが蹴りを入れていた。
(本当にみんな仲いいなぁ…)
そう思いながら、わたしはクラスへと戻って行った。
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作者名:怜花 | 作成日時:2019年12月15日 7時