ハロー、ハロー、届きますか？

日記:29日目 ページ36

地獄の合宿の最終日。



午前はいつもどおりバレーして、午後は荷物をまとめたり。別に私達は近いからそんなに焦らなくてもいいのだけど、宮城勢は大変そうだった。慌しそうにあっちこっちを行ったり来たり。どんどん減っていく荷物が寂しかった。

明日の早朝に宮城勢はここを出発して、我らは昼に行く。謎の時差。



今のウチに話しておこう、うん。







*


そしてついに合宿が終わる。

朝５時に美人マネージャーに起こされた。やっぱり見慣れない神々しさで目が眩む。




　『…清子さん、帰らないでくだざい…』


　清水「またメールするから、ね」



清子さあああああん…。




*





　黒尾「ありがとうございましたっ！！」


　部員「あっしたあぁぁぁぁあ！！！」


　『ぎよござぁぁぁぁん！！！龍〜！！西谷くーん！！！」


　田中「A〜！忘れんじゃねーぞおおお」


　西谷「また会おうぜえええええ！！！」


　清水「ばいばい」




まるで今生の別れの様に叫ぶ私達であった。別れは…つらいぞっ！！！

後から部員に慰められたのだった。

研磨に鬱陶しがられて、山本に背中を叩かれ、福永に頭を撫でられた。やっぱり福永は優しい。夜久さんはといえば「うっせ、泣いてんじゃねーよ」と私の頭をチョップした。

アレ、福永の方が優しくない？！






とりあえず、また明日から部活だ。

頑張ってまたアピールするのだ。その前にまずは寝ようか。



その前にまた音駒高校に戻って部品整理をしなくてはいけない。頑張りますかぁ。

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