ハロー、ハロー、届きますか？

番外編！！ ページ34

皆様、いかがお過ごしでしょうか。

七星Aは悲しみにくれています。ちなみに本日はバレンタインデーであります。
つまり、そういうコトです。





　『…………夜久さん……モテてた…』


　黒尾「黒尾さんにはないの？」


　『…ドゾ』


　黒尾「えっ、なに、マジ？？ありがとう？」




現在、昼休み。場所はおなじみの食堂。丸イスに腰かけて机に突っ伏す。
周りからはチョコがどーの、手作りだどーの。私もカップケーキをつくったがそもそも夜久さんに会えていない。先程教室に行ったら周りにオンナノコがわんさか。黒尾さんも紙袋をたくさん持ってまんざらでもないように笑っていた。

いや、さ。せめて渡さして？
今日に限って3年は進路相談なんだからさ？もう夜久さん卒業するのよ？2年生の無力な私に味方してくれてもよくない？


いつも夜久さんが座る席は空いていて、そのスペースがなんだかひどく虚しかった。

いっそ、食べてやろうかな。



*



気づけばいつものHR。渡せなかった！！ウソだろ！？今から教室に突撃するか！？？



　日直「きりーつ、れー、」


　生徒「さよーならー」



ヨシ、今からダッシュだな。私はチョコでかさばったカバンを担いだ。頼むから、間に合え。じゃないと、…………泣く！！



第4階段をかけ上がる。


そのとき、私と同じ、いや私以上の速さで誰かが階段をかけおりた。ちょうど踊り場のところで接触。



　『すみません！！！』


　夜久「いえ、こちらこそ………って、」


　『……夜久さん、運命ですね』


　夜久「…“偶然”だな。アホ」




なんと、接触した相手は夜久さんであった。

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