ハロー、ハロー、届きますか？

日記:28日目 ページ33

『夜久さぁぁぁぁぁぁん！！！バーベキューってなんの略なんですか！？』


　夜久「は？」




片手に自分達がつくったおにぎりを持って大好きな夜久さんに話しかけた。夜久さんはといえば体育館と中庭をつなぐ階段にちょこんと座って野菜をたくさん食べていた。

口いっぱいに野菜を頬張る彼を見てまたキュンとした。なんでそんなにかわいいんですか？






　夜久「あれだろ、バーベキューってなんも略してないハズ。b、a、r、b、e、c、u、eって単語だぞ」


　『なんでcueがQって書かれるんでしょうか』


　夜久「英語って、音だけであらわすときがあるんだよ。youもuって書かれるときあるし」


　『結婚してください』


　夜久「うるせー」




最近、拒絶のレベルが下がった気がする。前だったら「黙れ」か「帰れ」だったのに。それか無視だったのに。

ちょっとでもイシキしてくれれば良いのにな〜。
あと合宿も2日だし、明後日で終わるし。

距離をどうにかして縮めたい！！



*




　黒尾「…おまえ…俺のトコにくるってことは…やっくん関係だな」


　『！！？な、なぜ…！！？』


　黒尾「だって僕、最強だから」


　海「………俺はツッコまないよ？」




今度は黒尾さんのところへ。

楽しいバーベキューは終わって、今は昼休みだった。西谷くんや龍はスイカを食べていた。胃袋どーなってるの？


…さて、私が黒尾さんのもとに来たのは前述の通り、夜久さん関係の頼み事だった。

頼み事、といってもなにをしてくれ、なんてのはなくただ協力してくれ、という………ようするにノープランだ！




　『………というコトです。協力してください』


　黒尾「なにが“というコト”だよ。丸投げじゃんか」




だって、なにも思いつかないし。口をとがらして黒尾さんを見る。黒尾さんは「うっ…」と息を詰まらすとやれやれとかぶりをふる。




　黒尾「しゃーねえ。“なんか“はやってやるよ。Aも覚悟しなさいよ？」





そう言い、ニタリと笑う黒尾さんに少し恐怖を覚えたのだった。

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