しらないからね ページ30
そらるside
あちゃー。
怒らせちゃったか。
あいつ沸点かなり低いからなぁ。
「あの…そらるさん…」
やべ、まふのこと忘れてた。((
「そろそろ教えてもらえますか？あの子のこと」
まぁ、気になるよなぁ。
「長くなるけど」
「いいですよ」
「…まず、１つ。
あいつは１つの病気を患ってる。でも、その病気は世間に広く知られてない。
何でかっていうと、世間がその病気に対して理解がないから」
「理解がない…ですか」
「そう。その病気の特徴とかからも、怠けてるとか、体力がないとか、偏見が多い。
だから、病気を抱えてるAと世界は、馴染みにくい」
「馴染みにくい？」
「こういうこともあるから、お前にAのことを教えなかった。
………お前のことを信用してないわけじゃないのに、隠してた。
それは本当に、ごめん」
頭を下げると、まふは慌てたように顔を上げろと騒いだ。
でも、心のどこかでまふもAのことを偏見の目で見るんじゃないかと思ってる。
信用してないなんてことは絶対にないはずなのに。
「大丈夫ですよ、そらるさん。そらるさんが心配してるようなことはしませんから」
「……ありがと、まふ。」
俺が教えなかったのは、色々理由がある。
その中でも、一番大きい理由はこれ。
まふはそんなことしないって分かりきってるけど、それでもやっぱり、不安は消えない。
「そらるさん」
「ん？」
「あの子が…A君が抱えてる病気はなんですか？」
いつものふざけたような顔とは違う、真剣な顔。
ただの好奇心を押し殺しているようにも見えるが、それは彼なりの気遣いだろう。
まふに対して隠していたこと、そしてAがいつも悩んでいたことが頭で渦巻く。
まふは、俺に対して少し笑う。
「大丈夫ですよ！絶対仲良くなれる気がしますから！」
「出たまふのコミュ障」
「違いますー！」
「馴染みにくいって聞いてから親近感湧いただろ。言っとくけど、お前のコミュ障とは違う次元の話だからな？」
「大丈夫ですって！」
また笑うまふに、つられて俺も笑顔になった。
・
こんな感じのタイトル回収です
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奏多(プロフ) - ノイさん» ありがとうございます！もう嬉しすぎて泣きそうです…！ (2017年11月19日 9時) (
レス) id: fcbc722ecc (このIDを非表示/違反報告)
ノイ(プロフ) - 80000hitお気に入り600人おめでとうございます！凄く面白くて大好きです！これからも更新頑張ってください！ (2017年11月19日 8時) (レス) id: dcb8506cd4 (このIDを非表示/違反報告)
奏多(プロフ) - む犬さん» ありがとうございます！なかなかシリアスから抜け出せなくてw更新頑張ります！ (2017年11月14日 6時) (レス) id: fcbc722ecc (このIDを非表示/違反報告)
む犬 - はじめまして!とっても好きな内容でとっても面白いです！なんかシリアスが入ってるのが好きなんです←更新頑張ってください (2017年11月14日 0時) (レス) id: f250e10484 (このIDを非表示/違反報告)
奏多(プロフ) - 初音さん» ありがとうございます！私のはただの我儘なので全然大丈夫です！ (2017年11月12日 7時) (レス) id: fcbc722ecc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏多 | 作成日時：2017年10月15日 18時
