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断言しよう
飛雄は勉強ができないし、しようとしない
そのため飛雄に勉強を促し教えるのは僕の担当だったりする
いつもなら小心者の僕を引っ張る飛雄の方が兄っぽいが、この時ばかりは僕の方が兄的役割を担う
『食べ物だって最後に好きな物食べる方が美味しいでしょ？今、宿題頑張れば後でいっぱいバレー見れるよ？』
ほらやるよ、と僕の中では割と強気で飛雄の手を引き席に付かせる
自分たちのランドセルから宿題を引っ張り出して、半ば無理矢理勉強させる
分からないところを教えつつ自分も宿題をこなしていくこと1時間
ようやく終わった宿題をランドセルに戻していると
勉強の邪魔にならないようテレビを消していた一与さんが、明るい顔をしてテレビを付けてくれた
「Aくんいつもありがとうね。飛雄もちゃんと宿題終わらせてえらいなぁ」
ニコニコしながら一与さんは僕たちの頭を撫でる
親バカならぬ爺バカなのか一与さんは孫に甘い
ちょっとした事でも褒めてくれる
僕は一与さんに撫でられるのが結構好きだったりする
「一与さん、早く見よう！録画、バレーの！」
飛雄が少し興奮気味に迫ると、
一与さんはそうだねと笑いテレビのリモコンを操作していく
テレビに映し出されているのは、今年行われた世界大会の様子
『・・・あれ？この試合、この前一緒に見てなかった？録画じゃないやつ』
「もう一回見る！録画なら何度でも巻き戻して見直せるから。」
すでにテレビに釘付けになっている飛雄は
僕の方を向く事なく即答した
さっきまで宿題で頭を抱えていたのに
バレーの事だと驚くくらいに勉強熱心だ
『・・・ふーん』
一回見たならもういいじゃん
なんて僕は考えちゃうけど、バレー好きな人たちからすると何回見ても飽きないんだな
何度も何度も見直して分析して自分の力に変えていく
飛雄が楽しんでやっている事はプロ・アマ問わずバレー選手が当たり前のようにやっているそれだった
きっとこういう所でも、
僕と飛雄の差はどんどん大きくなっていくんだろうな
僕が苦しい疲れたもういいよねって足を止めてしまっても
隣にいる飛雄は、苦しさは同じはずなのにただひたすらに走り続ける
今年から入ったバレークラブでも、
先生から上手いねってよく褒められてるもんな飛雄
今、僕の隣でキラキラと目を輝かせてテレビに釘付けになっているこの幼馴染は、バレーをする為に生まれてきた天才なんだと嫉妬した
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ブタ(プロフ) - 金成さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！イラスト検討してみます！ (4月2日 12時) (
レス) id: 2e5896a6df (このIDを非表示/違反報告)
金成(プロフ) - コメント失礼します。…全然無理にとは言いませんがよければイラスト見せていただけないでしょうか…。ほんと我儘だとは思うんですけど自分も描いてみたく…検討していただけないでしょうか。作品、すごく面白くていつもにこにこで読んでいます。更新頑張ってください。 (4月2日 0時) (レス) id: 84b21786fe (このIDを非表示/違反報告)
ブタ(プロフ) - 空さん» わぁ！！コメントありがとうございます！頑張ります！！ (3月29日 17時) (レス) id: cb9064ad86 (このIDを非表示/違反報告)
空 - とてもいい作品です！更新がんばってください！応援しています！ (3月29日 14時) (レス) @page6 id: 7db07df1a0 (このIDを非表示/違反報告)
ブタ(プロフ) - コメント返し、下手くそですみません(´･ω･`) (3月27日 21時) (レス) id: ab5ddee3e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブタ | 作成日時：2024年3月22日 23時
