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「なんでお前がここにいる!!」


オレンジ頭の男子が大声で叫ぶ


『なんでと言われても、僕は母さんの付き添いで来ただけで・・・』

「母さん?」

「ショウくん!こんばんわ〜。Aと知り合いだっんやねぇ!

「あ、桜のおばさん!こんばんわ・・・?」


僕を知っている様子のオレンジ頭くんを見て

母が嬉しそうに話しかけ、僕の背中に手を置いた


「この前話した私の息子!そっくりやろ〜?」

「むすこ・・・え?・・・ん?・・・息子おお!?」


次々と情報が入ってきて脳内処理が追いつかないのか

手足をバタバタとさせているオレンジ頭くんを見て少し申し訳なく思う

オレンジ頭くんは僕と母さんの顔を何度も交互に見る


「似てる!!!オレ、日向翔陽!!」


今までに出会ったことがないタイプの人間だ

僕は飛雄や国見たちの顔を思い浮かべる


『えっと・・・桜Aです』

「Aか!よろしくな!!」


こんな元気を擬人化したような人間に出会うとは
目がすごいキラキラしてる
なんだろうすごい直射日光を浴びている気分


「ショウくんごめんね。こん子昔から人見知りなんよ。だから仲良ぉしたってね!」

『ちょッ!!母さん!!』

「はい!!任せてください!!」

『え!!ちょっと、日向くん!?』

「翔陽!!」

『へッ!?』

「俺もAって呼ぶから、Aも翔陽で良い!!」

『しょ・・・翔陽、くん』

「おう!!よろしくなー!!」


翔陽くんは僕の手を握りブンブンと握手をした

そのままの流れで、僕をコートへ引っ張る


『!?』

「行くぞ!Aも一緒に練習参加するんだろ?」

『ッ・・・やめて!!』

「??」

『離して、僕はできない。足怪我しててまだ完治してないんだ・・・』

「え!!そうなの!?ごめん!!」


翔陽くんは驚きながらも、そっと手を離してくれた

そして僕をじっと見た


『それに僕、もうバレーやめようと思ってるんだ・・・』


僕は翔陽くんの顔を見ることができず目を逸らした

あの大会から何となく思っていた、翔陽くんはどこか飛雄に似ている

そんな人にバレーをやめると言うのは躊躇いがあった


「やめんの、バレー!?」

『もう、できる気がしないから・・・』

「それって、怪我してるから?」


純粋な子供のような瞳が僕を見つめる

この瞳を見てしまえば、嘘をつくことも黙ることもできない


『違う・・・バレーするのが怖いんだ・・・』

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ブタ(プロフ) - 金成さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!イラスト検討してみます! (4月2日 12時) (レス) id: 2e5896a6df (このIDを非表示/違反報告)
金成(プロフ) - コメント失礼します。…全然無理にとは言いませんがよければイラスト見せていただけないでしょうか…。ほんと我儘だとは思うんですけど自分も描いてみたく…検討していただけないでしょうか。作品、すごく面白くていつもにこにこで読んでいます。更新頑張ってください。 (4月2日 0時) (レス) id: 84b21786fe (このIDを非表示/違反報告)
ブタ(プロフ) - 空さん» わぁ!!コメントありがとうございます!頑張ります!! (3月29日 17時) (レス) id: cb9064ad86 (このIDを非表示/違反報告)
- とてもいい作品です!更新がんばってください!応援しています! (3月29日 14時) (レス) @page6 id: 7db07df1a0 (このIDを非表示/違反報告)
ブタ(プロフ) - コメント返し、下手くそですみません(´・ω・`) (3月27日 21時) (レス) id: ab5ddee3e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ブタ | 作成日時:2024年3月22日 23時

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