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僕に電話してきたのは
母方の従兄弟である信介くんだった
〈おばさんから聞いた。足、大丈夫なんか？〉
『うん。まだ歩くだけで痛むけど、初めの頃に比べたらだいぶマシになったよ』
〈そおか、なら良かったわ〉
『心配してくれてありがとう』
足の怪我を聞いてわざわざ電話してくれるなんて信介くんはやっぱり優しい
いつもなら、要件を話し終わったらすぐに電話を切るのに
信介くんは黙るだけで電話を切ろうとしなかった
〈・・・・〉
『？？・・・どうしたの？』
〈バレーやめるんか〉
『！！』
〈A、バレー嫌いになったんか？〉
『・・・どこまで聞いたの？』
〈質問に、質問で返すな。まずは俺の質問から答えへんか〉
『・・・バレーはやめようと思う。嫌いかどうかは・・・・・・分からない』
〈そうか。理由聞いてええか？〉
『・・・幼馴染のために、チームのために頑張ってたのに幼馴染から否定された。チームは飛雄…幼馴染のセッターを拒絶して誰もトス打たなかった。僕が繋げたボールを誰も繋いでくれなかった』
〈・・・・〉
『あんな思い、二度としたくない・・・』
〈つまりは、誰もボールを繋がんかったからバレーやめよう思ったんか〉
『・・・うん』
〈そんならA、うちの学校でバレーしてみいひんか？〉
『・・・は？』
〈俺の通うとる高校で一緒にバレーやってみいひんか？〉
『いや、言い直さなくても聞こえてるよ。バレーやめるって話から、なんでバレーやろうってなるのかって話！』
〈なんや、ダメなんか？〉
『意味が分からないってだけだよ』
〈ははは、Aはほんま正直者やな〉
『どういうこと？』
〈お前は言うた。やめようと“思った”、嫌いかどうかは“分からない”。それ、バレーやめる言うとる奴の発言やないで？〉
『！！』
〈本気でやめよう思っとる奴は、嘘でも嫌いって言うと思う〉
『・・・』
〈バレー本当は続けたいんやないか？〉
『・・・僕はバレーをするのが怖いんだ。バレーを見ると息が苦しくなるんだ』
〈ほんならやっぱり、うちに来てみたらええと思う。少なくとも、うちの連中はそんな事するようなヤツやないからな〉
『・・・』
〈まぁ時間はまだあるから、ゆっくり考えてくれ〉
『・・・うん』
〈要件はそれだけや。夜遅くに悪かったな〉
『大丈夫だよ』
〈ほんなら、切るな〉
『うん』
〈おやすみ〉
『おやすみ』
僕は切れた電話を見てため息をついた
結局どこまで聞いたんだろ
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ブタ(プロフ) - 金成さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！イラスト検討してみます！ (4月2日 12時) (
レス) id: 2e5896a6df (このIDを非表示/違反報告)
金成(プロフ) - コメント失礼します。…全然無理にとは言いませんがよければイラスト見せていただけないでしょうか…。ほんと我儘だとは思うんですけど自分も描いてみたく…検討していただけないでしょうか。作品、すごく面白くていつもにこにこで読んでいます。更新頑張ってください。 (4月2日 0時) (レス) id: 84b21786fe (このIDを非表示/違反報告)
ブタ(プロフ) - 空さん» わぁ！！コメントありがとうございます！頑張ります！！ (3月29日 17時) (レス) id: cb9064ad86 (このIDを非表示/違反報告)
空 - とてもいい作品です！更新がんばってください！応援しています！ (3月29日 14時) (レス) @page6 id: 7db07df1a0 (このIDを非表示/違反報告)
ブタ(プロフ) - コメント返し、下手くそですみません(´･ω･`) (3月27日 21時) (レス) id: ab5ddee3e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブタ | 作成日時：2024年3月22日 23時
