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「影山、お前ッ！！」
飛雄に掴み掛かろうとする金田一を、僕は腕を掴み引き止める
「桜、離せよッ！！」
『止めろ・・・いいんだ、大丈夫だから』
「大丈夫なわけあるかよ！！」
『いいんだ！！・・・今は試合中だ。試合に集中しろ』
金田一の力が弱くなったのを確認し
僕はそっと腕を離す
『飛雄・・・ちゃんと繋げるから、攻撃はみんなに任せるよ』
「・・・」
飛雄は何も言い返さなかった
飛雄が何を考えているか、僕にはもう分からない
主審に頭を下げ配置に戻る
笛が鳴り、サーブが向こうのリベロの正面へと飛んでいく
ボールは綺麗にセッターへ、そしてスパイカーの手元へと繋がっていく
相手のスパイクはブロックに阻まれる
「ワンタッチ！」
弾かれたのは
大丈夫なんて嘘だ
ほんとは苦しくてたまらない
今も自分の口から汚い感情がドロドロと溢れ出そうだ
僕は固く唇を噛み締める
僕はリベロだ
このポジションに誇りを持って今までやってきた
だから、それを否定されたとしても
僕は繋げるんだ
それが、チームの勝利に繋がると信じているから
必死に足を踏み込んで腕を伸ばす
繋げッ！！！！
それが僕の存在証明だ
レシーブの際に身体が床に接触し倒れ込む
上げたボールの先にはセットモーションに入った飛雄がいる
どうか頼む
僕たちを信じてくれ
独りで戦おうとしないでくれ
チームの仲間であることを忘れないでくれ
僕は祈るように飛雄を見つめる
しかし
トスを上げた先
そこには誰も居なかった
僕は周りを見渡した
チームメイトの顔を見た
冷たく突き放すような顔をした仲間たちが飛雄を見ていた
『なんで・・・なにしてんだよ！！お前らッ！！！』
僕は立ち上がろうと力を入れると
足の骨に響くようなキンとした激しい痛みが襲い蹲る
『ゔぅ・・・・ッ！！！』
あまりの痛さに顔が歪む
「桜！！どうした！？」
コーチが僕の元へ駆け寄る
『ゔ・・あ・・・あし・・・足がッ！！』
「！！・・おい！急いで医務室に連れていく！手をかせ！！」
コーチはベンチにいる選手一人を呼び二人で僕の肩を支え持ち上げる
痛みで頭がうまく働かない中
遠くで監督の声が聞こえた
「＿＿影山、お前もうベンチ下がれ」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
ようやく書きたい妄想1／3ほど書き終えました。
まだまだ妄想膨らむのでこれから増えるとは思いますが、宜しくお願いいたします。
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ブタ(プロフ) - 金成さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！イラスト検討してみます！ (4月2日 12時) (
レス) id: 2e5896a6df (このIDを非表示/違反報告)
金成(プロフ) - コメント失礼します。…全然無理にとは言いませんがよければイラスト見せていただけないでしょうか…。ほんと我儘だとは思うんですけど自分も描いてみたく…検討していただけないでしょうか。作品、すごく面白くていつもにこにこで読んでいます。更新頑張ってください。 (4月2日 0時) (レス) id: 84b21786fe (このIDを非表示/違反報告)
ブタ(プロフ) - 空さん» わぁ！！コメントありがとうございます！頑張ります！！ (3月29日 17時) (レス) id: cb9064ad86 (このIDを非表示/違反報告)
空 - とてもいい作品です！更新がんばってください！応援しています！ (3月29日 14時) (レス) @page6 id: 7db07df1a0 (このIDを非表示/違反報告)
ブタ(プロフ) - コメント返し、下手くそですみません(´･ω･`) (3月27日 21時) (レス) id: ab5ddee3e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブタ | 作成日時：2024年3月22日 23時
