【HQ】群青コート【男主】

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第１セット


"ウシワカ"のサーブでスタートする

さすが、宮城県の中学生の中で最も優れたスパイカー

中学生離れした強烈なサーブを打ってくる

コースは僕とは反対側
先輩は良い位置に居たけど腕が持ってかれてボールが後ろに飛んでいく


「ドンマイ！次、一本切ってくよ！」

「「オッス！！」」


２本目のサーブ

今度は先輩と僕のちょうど間に向かって飛んでくる


『とります！！』

「頼むッ！」


よし、捉えた！

深く踏み込み腰を落としてボールの勢いを殺そうとした

が、捉えたボールは僕が意図しない方向に飛んでいった


『・・・っ！』


さすがに、一発では上げられないか



でもこれで分かった

ウシワカのサーブは

及川先輩の鬼気迫るサーブの怖さに比べたら

そこまで怖くない！

こっちは自主練で何度も及川先輩のサーブ受けてる

ただの強烈なサーブなら慣れっこだ！




『ふーーー。次・・・上げます』

「今日のAは頼もしいね。頼んだよ！」


及川先輩は僕の肩を叩く

頼まれたからには、仕事はきっちりこなさなきゃ

役割を果たせない人間はコートに要らないのだから


３本目、同じコース！


「桜、頼む！！」

『はい！！！・・・ふんぬッ！』


強烈ッ！！

「上がった！」

『すみません！及川さんッ！！』


乱れたボール及川先輩が居る位置よりも右にズレる


「充分ッ！！」


及川先輩はすぐさまボールの落下位置に移動してセットする

スパイカーが飛び速攻が決まる



「『シャアッ！！！』」



やっと、あの強烈なサーブを切って１点



ウシワカのサーブは何とか上げられたとしても
左の回転のせいで綺麗まだ返せてない

これから受けるだろうスパイクも対処していかなきゃ

いくら左利きの父さんに指導してもらってたからって
ウシワカみたいな強烈スパイクを受けてきたわけじゃない



今は試合中だ

ボールだって何度も僕のところに打ってきてくれる訳じゃないから、慣れるのに時間がかかる


僕は天才じゃない
３本で慣れてAパスだなんて到底出来ない

だからといって、ずっと乱れたレシーブなんて
チームの足を引っ張るだなんて事

絶対にしたくない



集中しろ

身体全てを使って

白鷲の鋭い口ばしを捕らえるんだ





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試合ってどうやって書いたらいいんだろう

バレーのルールとか分からないので、試合はなるべく飛ばして書いていこうと思います。

すみません。

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