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練習試合から及川先輩は明るくなったように見える
特に飛雄に対しての対応が変わった
以前まで静かに威嚇しているような感じで、飛雄に近づこうともしなかったのに
今はなんというか、大人の余裕みたいなものが感じられる
「及川さん、サーブトスのコツを・・・」
「いやだね！バーカバーカ！」
「及川１年にカラむんじゃねぇ！」
余裕・・・余裕なのかな、アレ
以前より怖くないからマシだけど、
なんだろう、面倒くささが増した気がする
でも良かった元気になって
まぁいいか
調子がいい時の及川先輩は最高にかっこいいから
大会の時期が近づいてくる
『え・・・僕、ですか？』
練習前
大会に出るメンバーの発表が行われる
「そうだ、早くこっち来てユニホーム受け取れ」
『は・・・はい』
青を基調としたユニホームを受け取る
素材はポリエステル。重いはずがないのに
「例えベンチだとしても、いつでも出れるようにチームのみんなを後ろから支えてやってくれ」
『・・・僕に、務まるでしょうか』
「お前だから託すんだ。頼むぞ」
『・・・はい！』
あまりの”重さ”に手が震える
北川第一は強豪だ、部員数も多い
それすなわち、
ベンチに入れずユニホームを貰えることなく３年間を終える生徒も、当たり前のようにいる
その人たち想いの分も、きっとこのユニホームの重さとなって僕に圧し掛かる
「お前は上手ぇんだから、もらえんだろ」
ユニホームを握りしめ、緊張で黙り込んだ僕に
飛雄が後ろから声をかけてきた
『・・・例え上手かったとしても、経験とか信頼とかの方が大切だったりすることもある。バレーは一人では戦えないから・・・』
「？？」
『飛雄、僕頑張るよ。先輩に恥じないプレー、してみせるよ・・・』
「おう。試合に出れたらだけどな」
『・・・もうちょっと空気読んでよ。後半、グサッっときた』
「悪い」
『今日、母さんがご飯食べにおいでってさ』
「おう！・・・じゅる」
僕は小心者だ
怖いことは嫌だし
期待されるのも、プレッシャーも嫌だ
誘われるがまま始めたバレー
流れで入った部活
僕にとってバレーボールは
飛雄と一緒にいるためのただのスポーツ
だからといって
なんとなくでダラダラやってきた訳じゃない
練習してきたこと本番で出せないなんてこと絶対にしない
守備の穴だなんて言わせない
真剣に取り組んできたみんなのためにも
いつも通り、ちゃんとやるんだ
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ブタ(プロフ) - 金成さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！イラスト検討してみます！ (4月2日 12時) (
レス) id: 2e5896a6df (このIDを非表示/違反報告)
金成(プロフ) - コメント失礼します。…全然無理にとは言いませんがよければイラスト見せていただけないでしょうか…。ほんと我儘だとは思うんですけど自分も描いてみたく…検討していただけないでしょうか。作品、すごく面白くていつもにこにこで読んでいます。更新頑張ってください。 (4月2日 0時) (レス) id: 84b21786fe (このIDを非表示/違反報告)
ブタ(プロフ) - 空さん» わぁ！！コメントありがとうございます！頑張ります！！ (3月29日 17時) (レス) id: cb9064ad86 (このIDを非表示/違反報告)
空 - とてもいい作品です！更新がんばってください！応援しています！ (3月29日 14時) (レス) @page6 id: 7db07df1a0 (このIDを非表示/違反報告)
ブタ(プロフ) - コメント返し、下手くそですみません(´･ω･`) (3月27日 21時) (レス) id: ab5ddee3e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブタ | 作成日時：2024年3月22日 23時
