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「明日も同じく８時半集合。以上！」
「ありがとうございました！」
「『したーーーーー！』」
練習が終わり、各々が帰り支度を進める中
及川先輩は体育館に残りサーブ練習を一人で黙々とやっていた
後ろで僕が眺めているのも気づいていないようだった
流石に一緒に自主練出来なさそうだな
今日は早めに帰って、クッキーでも焼こうかな
僕はそっと付箋のついた水筒を及川先輩のタオルの横に置き
帰る支度を始める
「及川さん」
誰も話しかけれない雰囲気を出していた及川先輩に声を掛けたのは
他ならぬ飛雄だった
「サーブ教えてください」
今日の及川先輩は明らかに様子がおかしい
その原因の一つに、間違いなく飛雄の存在がある
及川先輩は飛雄を見て固まっている
何かまずい
飛雄を急いで先輩から遠ざけないと
『・・・とびっ！！！』
僕の予想は的中し
及川先輩は飛雄に向かって手を振り上げる
間に合わない＿＿＿＿
「落ち着け、このボケッ！！」
間一髪振り上げられた手を制したのは
岩泉先輩だった
「・・・・・・・・ごめん」
力なく謝罪する先輩の瞳は虚ろで
今にも崩れ去ってしまいそうに見えた
「影山、悪いけどもう終わりだ。桜も、すまないが今日はあがってくれ」
「あ・・・はい」
『分かりました。・・・飛雄、行こう』
「おう・・・」
僕たちは体育館の入り口で靴を履き替えていると
ぐぅ、と飛雄の腹がなった
『おにぎり持ってるけど、食べる？』
「食う」
僕たち二人はおにぎりを食べながら、帰り支度を終わらせると
体育館の隙間から岩泉さんの叫び声が聞こえた
「バレーはコートに６人だべや！！」
驚いて僕たちは聞き耳を立ててしまう
「”６人”で強い方が強いんだろうがボゲが！！」
詳しい内容は分からない
でも、その言葉は僕の胸にも響く
そうだよね
いくら天才が一人いたって、コートには６人いるんだから
チームで強い方が強い
僕もチームに貢献できるようにもっと頑張らなきゃ
「岩泉さん、何を当然の事言ってんだろうな。強いメンバーが６人揃ってりゃ強いに決まってんのに」
ある意味これが初めての溝だったのかもしれない
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
「なにこれ、誰かの忘れ物かな」
「ん？なんか付箋張ってねぇか」
「「・・・」」
「いい後輩持ったなクソ及川」
「そうだね。・・・あ、レモレードだ。しかも美味しい」
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ブタ(プロフ) - 金成さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！イラスト検討してみます！ (4月2日 12時) (
レス) id: 2e5896a6df (このIDを非表示/違反報告)
金成(プロフ) - コメント失礼します。…全然無理にとは言いませんがよければイラスト見せていただけないでしょうか…。ほんと我儘だとは思うんですけど自分も描いてみたく…検討していただけないでしょうか。作品、すごく面白くていつもにこにこで読んでいます。更新頑張ってください。 (4月2日 0時) (レス) id: 84b21786fe (このIDを非表示/違反報告)
ブタ(プロフ) - 空さん» わぁ！！コメントありがとうございます！頑張ります！！ (3月29日 17時) (レス) id: cb9064ad86 (このIDを非表示/違反報告)
空 - とてもいい作品です！更新がんばってください！応援しています！ (3月29日 14時) (レス) @page6 id: 7db07df1a0 (このIDを非表示/違反報告)
ブタ(プロフ) - コメント返し、下手くそですみません(´･ω･`) (3月27日 21時) (レス) id: ab5ddee3e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブタ | 作成日時：2024年3月22日 23時
