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今日、練習試合が行われた
飛雄は流石というべきか
ベンチ入りメンバーとして練習試合に参加した
ベンチにも入れない１年生の僕たちは
モップ掛け、ドリンク補充、タオルだしと
試合を見ながら雑用をこなす
相手は県の中でもベスト８にも満たない中学校
普段の先輩たちなら、なんてことなく勝利を納めていただろう
だが、今日は様子が違う
チーム全体というより、及川先輩の様子が明らかに違った
今までに有り得ない回数のコンビミス
今まで焦りに焦り
ついにその焦りがミスとして現れたようだった
そこで追い打ちをかけるような監督の声
「影山入ってみろ」
「はい」
その様子を１年生たちはまじまじと眺めた
「すげぇ、さすが影山。１年でベンチ入りってだけでもすげぇのに、もう試合に出させてもらってる」
金田一の言葉が耳に入りモヤっとした気持ちになる
幼馴染としては
飛雄が試合に出れるようになって喜ぶべきなのに
飛雄の実力が認められて嬉しいはずなのに
それよりも前に来る及川先輩への同情
僕なんかが、烏滸がましいかもしれないけど
自主練習での先輩を見てきたから
切羽詰まった恐怖に似た、あの表情を知ってるから
抱いてしまった感情
僕たちは決して越えられない天才という壁への嫌悪
今、及川先輩
ものすごく自尊心が傷ついているんだろうな
飛雄は人の感情を読むのが苦手だから
練習なんかに誘って
及川先輩を無意識に追い詰めないといいけど
『・・・何事も起きないといいな』
僕は空になったスクイズボトルと両手いっぱいに抱えて
外の水道へ足を運ぶ
「手伝うよ」
そう声をかけてきた国見に礼をいい
半分のボトルを渡して、二人でドリンクの補充をする
「影山、試合出てたな」
『そうだね』
「幼馴染として、鼻が高いんじゃない？」
『・・・どうだろ』
「・・・桜なら、肯定すると思ってた。なんか意外」
『及川先輩の心境も、なんとなく分かっちゃうからさ』
「あー、最近よく及川さんと自主練してるもんね」
『うん。だから、何というか・・・・すごい複雑』
「あんまり気を使いすぎるなよ。見てるこっちまで気疲れするから」
『えぇ、後半の言葉いらなくない？』
僕たちはドリンクの補充が終わると体育館へ戻る
試合は勝っていた
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ブタ(プロフ) - 金成さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！イラスト検討してみます！ (4月2日 12時) (
レス) id: 2e5896a6df (このIDを非表示/違反報告)
金成(プロフ) - コメント失礼します。…全然無理にとは言いませんがよければイラスト見せていただけないでしょうか…。ほんと我儘だとは思うんですけど自分も描いてみたく…検討していただけないでしょうか。作品、すごく面白くていつもにこにこで読んでいます。更新頑張ってください。 (4月2日 0時) (レス) id: 84b21786fe (このIDを非表示/違反報告)
ブタ(プロフ) - 空さん» わぁ！！コメントありがとうございます！頑張ります！！ (3月29日 17時) (レス) id: cb9064ad86 (このIDを非表示/違反報告)
空 - とてもいい作品です！更新がんばってください！応援しています！ (3月29日 14時) (レス) @page6 id: 7db07df1a0 (このIDを非表示/違反報告)
ブタ(プロフ) - コメント返し、下手くそですみません(´･ω･`) (3月27日 21時) (レス) id: ab5ddee3e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブタ | 作成日時：2024年3月22日 23時
