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〇NoSide



「A!一緒に遊ぼうぜー!」

「これからみんなで、こいつん家でゲームやるんだけどAも来いよー!」



季節は冬

元気な声を上げている少年たちの身長を優に超えるだろう雪が道路際に積もっている




『・・・ごめん。僕、これから飛雄と約束があるから。』




はー、と息を吐きながら振り返る小さな少年は頬と鼻を赤くさせ、声を張りながら答える。

吐いた息は白く、小さな少年の睫毛を湿らせる。




「また影山かよ!この前も同じ理由で来なかったじゃん!」


「たまには俺らと遊ぼうぜー?」




早く早くと急かす様に少年たちは小さな少年を誘うが、誘われた当の本人桜Aは少し躊躇いながらも首を横に振った。




『誘ってくれてありがとう!・・・でも、やっぱりいけない。飛雄が待ってるから!』




少年たちはかれこれ十何回もAを遊びに誘っているのだが実際に遊んだのはほんの2・3回くらいで、ほとんど断られてしまっている。


小学校低学年である彼らは、こんなにも誘っているのに断るだなんてとだんだんと怒りを抑えられなくなったのか、その場で雪玉を作りAへと投げつける。




「いい加減にしろよ!影山影山ってさ。お前そればっかじゃん!」


「お前いっつも影山の後ろに引っ付いてるよな!」


「俺知ってるぜ!そー言うのを”金魚のフン”って言うんだぜ!」





『・・・・うぅ、やめてよ!』




雪を防ごうと腕を顔の前に持っていくが、投げられる雪玉の量が多く頭や体に当たってしまう。


周りの小学生に比べると少し小柄なAの姿は弱々しく、少年たちは優位に立っている自分たちに酔いしれさらに言葉と雪玉を浴びせる。




「あははは!フンってうんこじゃん!」


「ほんとだ!うんこ野郎だ!」


「泣いてやんの!影山が居ないと何もできないうんこ野郎!!」




ゲラゲラと笑う子供たちの声が響く。




「そもそも、なんで影山なんだよ!あいつ、ゲーム機一個持ってないバレー馬鹿じゃん!」


「だよなー。いっつもボーっとして何考えてるかわかんねーし!」


「つまんねえよな!あいつ!」




ポロポロ涙を流す姿を見て満足したのか、少年たちは元凶ともいえる幼馴染へと話しを移す。

その話を聞いたAは涙を拭いながら声を荒げる。




『飛雄を悪く言わないでよ!』

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ブタ(プロフ) - 金成さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!イラスト検討してみます! (4月2日 12時) (レス) id: 2e5896a6df (このIDを非表示/違反報告)
金成(プロフ) - コメント失礼します。…全然無理にとは言いませんがよければイラスト見せていただけないでしょうか…。ほんと我儘だとは思うんですけど自分も描いてみたく…検討していただけないでしょうか。作品、すごく面白くていつもにこにこで読んでいます。更新頑張ってください。 (4月2日 0時) (レス) id: 84b21786fe (このIDを非表示/違反報告)
ブタ(プロフ) - 空さん» わぁ!!コメントありがとうございます!頑張ります!! (3月29日 17時) (レス) id: cb9064ad86 (このIDを非表示/違反報告)
- とてもいい作品です!更新がんばってください!応援しています! (3月29日 14時) (レス) @page6 id: 7db07df1a0 (このIDを非表示/違反報告)
ブタ(プロフ) - コメント返し、下手くそですみません(´・ω・`) (3月27日 21時) (レス) id: ab5ddee3e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ブタ | 作成日時:2024年3月22日 23時

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