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〇及川Side
俺はとある１年生の自己紹介で、ただならぬ気配を感じ取った
その１年生は影山飛雄と名乗っていた
やつの目はギラギラとしていて
俺の背後に嚙みつこうとしてる獣のようでゾクリとした
今そいつは二人組になってパス練をしている
見ただけで分かる
こいつは周りと比べてボールの扱いにめちゃくちゃ慣れてやがる
直感的に思った、こいつは天才なんだと
それと同時に、あの天才の姿が脳裏にちらついた
”怪童”牛島若利
対戦すれば１セットも獲ることができずに敗北した
悔しさは今もなお拭いきれていない
むしろあいつの顔を思い浮かべるだけで
嫉妬と憎悪と劣等感で押しつぶされそうになる
きっと、影山飛雄もあいつと同じ存在なのだろう
クソ腹が立つ
俺が血の滲むような努力をしても手に入れられないものを
あいつらは生まれながらに持っている
それなのに、その才能をひけらかすことなく貪欲に努力を積み重ねていく
あぁ、天才なんて大っ嫌いだ
睨みつけるように影山飛雄に目を向けていると
ふと、その相手を務めているもう一人の１年生が目に入った
身長に恵まれていなかったのだろう
周りと比べて小柄なその１年生は、相手である天才に遜色なく綺麗なレシーブを繰り返していた
天才の友人は天才ってか？
なんて考えるも、先ほどのたどたどしい自己紹介を思い出し考えを改める
天才の奴らは、何かしら異彩を放っているものだ
でも、彼にはそんなのまるで感じない
きっと彼は僕と同じタイプ
センスがあるだけの、天才には到底及ばない存在
天才に追いつこうと必死にもがくちっぽけな存在
さながら影山飛雄の鞄持ってところかな
二人の姿は、まるで牛島に尽くしている世界線の俺の様で反吐がでる
俺だったら、絶対に御免だね
「はぁ・・・とはいっても俺は部長だからぁ〜。後輩は可愛がってあげなきゃなよね〜」
息を吐いて気持ちを切り替える
「さっ！２・３年生は休憩終わったらサーブ練習だよ！！」
どんな天才が現れようと
俺は席を譲るつもりなんて微塵もない
自分の努力で勝ち取ったこの場所を、奪われてたまるもんか
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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切りのいいところで終わらせようとすると、１話がちょっと短くなってしまって申し訳ないです。
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ブタ(プロフ) - 金成さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！イラスト検討してみます！ (4月2日 12時) (
レス) id: 2e5896a6df (このIDを非表示/違反報告)
金成(プロフ) - コメント失礼します。…全然無理にとは言いませんがよければイラスト見せていただけないでしょうか…。ほんと我儘だとは思うんですけど自分も描いてみたく…検討していただけないでしょうか。作品、すごく面白くていつもにこにこで読んでいます。更新頑張ってください。 (4月2日 0時) (レス) id: 84b21786fe (このIDを非表示/違反報告)
ブタ(プロフ) - 空さん» わぁ！！コメントありがとうございます！頑張ります！！ (3月29日 17時) (レス) id: cb9064ad86 (このIDを非表示/違反報告)
空 - とてもいい作品です！更新がんばってください！応援しています！ (3月29日 14時) (レス) @page6 id: 7db07df1a0 (このIDを非表示/違反報告)
ブタ(プロフ) - コメント返し、下手くそですみません(´･ω･`) (3月27日 21時) (レス) id: ab5ddee3e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブタ | 作成日時：2024年3月22日 23時
