37.【送迎】 ページ38
その時、美澄家の扉が開いた。
「A…とどうしたん???彼氏??」
「ふぉっ…!?」
いきなり出てきたお母様にあらぬ声を発してもた。
『ちゃうで。』
えっ告白した後に否定されるとちょっと心痛いねんけど、
『帰り遅いから心配やって送ってもらってんねん』
「そういうことな!どこに住んどん?送ったるわ、車出したるから」
と、Aちゃんの母さんはポケットから鍵を取り出す。
「いやっ、走って帰れますよ!」
告白保留されたあとに母さんと出会うって…前世で何やらかしたんや、俺。
「甘えときな。高校生やろ。大の男でも襲われる時代やで。」
…Aちゃんのたまに出る男前は母親譲りらしい。
「Aも乗りな」
『え』
━━━━━━━━━━━━━━━
助手席にAちゃん、後部座席に俺が座る形になった。
ブー、ブーとスマホが揺れたから確認するとAちゃんがメッセージを送ってきとった。
A今日9時頃通話ええか
通話…!?通話!!!!まじか!!!!
にやける口元を抑えて下を向く。
「この信号どっち?」
「あー、右です、」
「うぃー」
ツムツムええで!!ええに決まっとる
初期からあるOKスタンプが送られて会話が終わる。
今日命日や、最後にトロ食いたかったな。
「君、ミヤアツムでしょ!」
とAちゃんの母さんが急に言うからびっくりした。
「う、うっす」
「話には聞いとったけど、ほんまに顔整ってんなぁ。」
「よく言われますわ。」
話には聞いとったって何?!?!?俺の話家でするんけ!?!?バッとAちゃんの方を見るとちょっと色ずいた顔で窓の外を眺めていた。
脈アリちゃうんかなぁ。
「ここやな」
「いや〜何から何まですんません!」
「気にせんとき!うちの子をよろしくやで」
とサムズアップされたので俺も親指を立てた。
車がUターンする。助手席の窓に映るAはこちらを見ずに手を振ってくれた。
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kurosanyanen(プロフ) - メグメグさん» コメントありがとうございます!そろぼち新作を考えてるのでまぁまぁに期待してくださると嬉しいです笑 (2020年4月5日 2時) (レス) id: a7e831e146 (このIDを非表示/違反報告)
メグメグ - 初コメ失礼します…多分初コメだったはずですw完結おめでとうございます!作者さんの文才が素晴らしく思います!新作の小説が出来たらすぐに飛んでいきますので!! (2020年3月28日 16時) (レス) id: cb17b2775c (このIDを非表示/違反報告)
kurosanyanen(プロフ) - なつきさん» ありがとうございます!がんばりますね! (2020年3月27日 1時) (レス) id: a7e831e146 (このIDを非表示/違反報告)
kurosanyanen(プロフ) - 白井りーさん» ありがとうございます! (2020年3月27日 1時) (レス) id: a7e831e146 (このIDを非表示/違反報告)
なつき - 初コメ失礼します!もう、、好きです。そして絵上手ですね!うらやましいです!これからも更新楽しみにしてます。無理しない程度で頑張ってください!応援してます!!! (2020年3月19日 14時) (レス) id: 0d6f6a630f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くろさんやねん | 作成日時:2020年3月8日 11時