宮侑が真面目に恋をする話。

17.【サイゼ】 ページ18

部活。

6時間目の鬱憤を晴らすために部活中も力が入った。

それに関係も進展した。名前呼びってもう…夫婦で良くない？？？それは違うか。



「ツム、頬だるんだるんやで。」

「ええねん今日は！」

「テンション高いな、負けたくせに。」

「ちょっと黙って！！！！！」









放課後



結局どこ行く？ってなってサイゼに行くことにした。財布に優しい…。


「「リブステーキ」」

「999円！！！！！」






「あれ、バレー部の2年やん！」



うっ関わりたくない系の女子の声。聞こえんふりしとこかな〜とか思ってると、

『あ、侑やん』



「え！Aちゃん！？」



前言撤回、関わりに行こ。







(ツムめっちゃ耳赤いな)









「お前らがステーキ頼むから俺ただのドリアや…」
「ドリアより美味しいもの見れたからいいじゃん」
「角名お前、口には気ぃつけぇや…？？？うっかりエスカルゴ頼んでまいそうになるから」
「脅し方が独特やな」



席はA達の席の道を挟んだ隣の4人席。
ソファに俺とサムが座って椅子に角名が座る。


角名の方を向くとAの顔が見えるのだ。


あかん、ずっと見ときたい…ガタイのええ男がいやでもチラつく…




「……あのさぁ、見たくなる気持ちは理解できるけど、真正面でお前のデレ顔が嫌でも目に入る俺の気持ち考えてくれる？」

「しゃぁないやん！」

そんな会話に目もくれずサムは追加のドリアを食う。口の中のものを飲み込んだ後に口を開ける。

「話しかけたらええやん、うじうじすんな気持ち悪いで。」


余計な一言！！！！！！！ありがとね！！！！！！！！いらねぇ！！！！！




「…教室とは勝手が違うんや…ここは…戦場なんや…！！」

「サイゼだよ」





━━━━━━━━━━━━━━━


「残金まじですっくないわ…！許さんあんたら…！」
「「ごちそーさん」」



店の重いドアを明け、少し肌寒い風が肌を掠める。


『侑ちょっといい？』


出口付近から手招きしながらAちゃんが名前を呼ぶ。


「お、おふ、オフコース。」




角名と治は先に帰るとのこと。


「俺とAちゃんをええ雰囲気にするために…！」
「兄弟の恋愛が視界に映るのがちょっと…キモイかなって…」
「せやろな。俺もそうやわ。」


という感じで先に帰った。




「あの子は？相田。」
『事情があって先に帰るって』
「あぁね…送ってくで、家まで。」
『お、ほんまに？ありがとう』


2人きりである(爆発)

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