#51 二度目の見舞い ページ1
「総悟ー、Aの見舞いいくかー?」
初めて見舞いに行ってから、数週間経った
毎日、隊士が交代して行って
今日が俺たちの番
「総悟?」
だが、返事が返ってこない
もしかして居ないのか、なんて思いながら障子を開けた
「・・・なにやってんだ?総悟」
部屋で一人、なにもしないで座っていた
なんとなく、陰のある背中
「あ、それよりAの見舞い・・・」
「行きやせん、土方さんと近藤さんで行ってきてくだせェ」
無理して笑うような顔
少し違和感を覚えながらも、俺は「あぁ」と障子を閉めた
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「Aちゃーん、元気かーい!」
「あっ、近藤さんに土方さん!」
ドアを開ければ、明るく笑うAの姿
傷もだいぶ塞がってきたようで、もう少しで退院できるようだ
「悪ぃな、A
今日は総悟こねーって」
「・・・そうですか
あっ、それよりですね!」
総悟が来ない、ということを伝えると
まるで、話を逸らすかのようにすぐに話題を切り出す
なにか、変だ
また、喧嘩か・・・・?
「あと一週間程度で退院できるんですよ!」
「おぉ、そうかッ!
良かったなぁ!」
でも至ってAは明るいし・・・
いやでも、総悟の様子はおかしかったし・・・
「どうかしました?」
「あ・・・いや」
ったく・・・めんどーな奴ら・・
___
_
「じゃあそろそろ帰るよ」
「えー、もうですか」
そういって口をとがらせる
そんなAの頭に、近藤さんは手をおいて笑った
「またすぐ会えるだろ」
「・・・はーい」
Aも小さく微笑んで、まるで親子のようだ
「近藤さん、俺もう少し残るわ」
「そうか?じゃあ先帰るぞ」
病室から近藤さんが出て行ったのを確認すると
俺は椅子に座り、Aの顔を見た
「・・・しつこいですよ、土方さん」
何の話をするのかを悟ったのだろう
Aは、すこし顔をしかめる
「お前らがずっと喧嘩してるよりかマシだろ
なにがあったか話せ」
ガキの喧嘩、いちいち構ってなんてられねーが
元気のないコイツらみてんのもたまったもんじゃねぇしな
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亜月 - いつも読ませていただいてます とても面白いです! 応援していますので頑張って下さい! (2015年4月17日 16時) (レス) id: 25c92e6b08 (このIDを非表示/違反報告)
栗兎(プロフ) - kotoさん» 連続コメントに吹き出しと感謝をお送りいたします←← そんなに笑っていただけるなんて嬉しすぎです!本当にありがとうございます(^^♪ 続編でもどうぞ笑ってやってくださいませ!(人´∀`) (2015年1月2日 22時) (レス) id: adbd147c45 (このIDを非表示/違反報告)
koto(プロフ) - ハイ続編移動w (2015年1月2日 21時) (レス) id: 57a791093e (このIDを非表示/違反報告)
koto(プロフ) - 腹筋崩壊なうww (2015年1月2日 21時) (レス) id: 57a791093e (このIDを非表示/違反報告)
koto(プロフ) - 桂吹いたwwwww (2015年1月2日 21時) (レス) id: 57a791093e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:栗兎 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kuri-Rito/
作成日時:2014年9月15日 19時