自宅警備員それは絶滅危惧種２【文豪ストレイドッグス】

２６話 ページ27

与「全く不甲斐ないねェ、アタシの能力が無きゃ、今頃揃って土の下だよ」
与謝野先生によって治療が終わった敦達は机に突っ伏している


貴「ホントホント、私が与謝野先生を連れてくるのが遅かったら今の頃本当に土の下だった。うん。全部私のおかげだ。うんうん。」
私は腕を組んで、コクコクと頷く



与「そうだねェ、それにしてもあんたその傷跡、ちょいとおかしくないかい？」
与謝野先生は私の腕に出来た傷跡をみて、怪しがる
まるで糸で縫い付けた様な跡、しかし糸の様なものは見えない


貴「ん？これいつできた傷跡だろ？記憶にござらん」
与「まぁいいよ、怪我したらいつでもアタシに声かけな」
そういうと与謝野先生は姿を消した




その頃太宰はというと、診療室でポートマフィア幹部である、尾崎紅葉を相手にしていた。

組合の襲撃で倒れていた尾崎紅葉を与謝野先生が治療し拘束し、ポートマフィアの情報を聞き出すため、捕虜として




太「やあ、姐さんご無沙汰」
尾「この程度の縛めで私をからげられると思うたか」
太「真逆、だから私が見張りだ」
太宰さんは胡散臭い笑顔でニコリと笑って見せる



尾「童、鏡花は無事かえ？」
尾崎は敦に聞く

敦「彼女は行方知れずだ、貴方の所為だ!!」



尾「くく....くくく」
尾崎は笑って見せる


すると敦は笑っている尾崎に襲い掛かろうとするが、太宰によって止められる
太「彼女は私に任せ給え、君は外に」
太宰さんは敦を無理やり、診療室から出す



太「さて、早速で悪いけれど開戦までもう間がない、そして捕虜には大事な仕事があるよね？」
太「マフィアの戦況、今後の作戦を教えてもらおうかな？」
尾「ッハ、マフィアの掟忘れたかえ？坊主？おしゃべりは最初に死ぬ」
尾崎は簡単には口を割らない



太「姐さんの部下に拷問専用の班が在ったよね。でも稀にその班でも口を割らせられない鉄腸漢が現れる事もあった。そんな時は私が助太刀したよね？私が訊いても口を閉ざした儘の捕虜が一人でもいたかい？」
それを聞いた尾崎の顔は一気に強張っていく







太「此処からは、大人の時間だね」
太宰は不敵笑う









＿＿＿＿＿＿カチャン
貴「っあ.......すみません私は気にせずどうぞそうぞ、大人の時間を続けて下さい」

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