アオハル返せIV【稲荷崎】 (ページ9)

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134.#アオハルページ9

早いことに明日から体育祭、続けて文化祭だ。本当に時の流れは早いなあ(遠い目)

治くんになかなか返事は出来ないでいる。それはただ、私が意固地になっているだけ。言いたいけど言えない、ただの意気地なし。サナに何度ほかの子ぉらに盗られるで、と言われたことか。分かってはいる、分かってはいるんだけど!!

というわけで今はコスプレ喫茶の衣装合わせ中。けど

『委員長これ狙いすぎ!!』

メイド服、ニーハイ、ツインテール。狙いすぎだろどう見ても。

「ええやん！やっぱ私の思た通りや！超似合てる！」

ヨダレを垂らしながら言う委員長に引いた。すると衣装係の子が旦那呼ぼか。と声をかけてきた。旦那じゃないって!!

見せるのが恥ずかしくて必死で衣装係の子を止めるも、それは無情にもシカトされペアで作られた(らしい)執事服を着た治くんが入ってきた。

まさか治くんも衣装合わせをしてるとは思わなかったので、思わぬ変化球に顔に熱が集まる。

衣装係の子が治くんに感想を聞きに行くとええんちゃう、と素っ気ない言葉が返ってきた。そう、この頃本当に素っ気ない野田。いや別に今のは狙ってない。Simejiが悪い。そっけないという歌を作ったのが野田洋次郎さんだからってそう変換するのはおかしい。いや今そんなことどうでもいいわ。

スキンシップが格段に減った。サナに相談してみたら押してダメなら引いてみろ作戦ちゃう？そもそもはよあんた返事したりーや、と言われた。

治くんのスキンシップ。ほかの子たちから睨まれることは減ったのでそれはそれで願ったり叶ったりなのだが、なくなったらなくなったで悲しいもので。我儘な自分に嫌気がさした。