【創作BL】お義兄ちゃんの夜の誘いが酷くて困る。

プロポーズ　22 ページ22

唐橋 弥雪side


恋人だから…にエコーがかかる
嬉しくて涙が溢れそうだ


ん…あれ………こんな俺にここまでしてくれる15のAって貞操観念危うくない？


やっぱりけじめつけた方がいいのかな
俺がAを普通の大人と扱って、
キスやさっきの行為を越えた事をもししてしまったら……Aを傷つけてしまうかもしれない


『ねぇ…A』


Aの汚れた頬をティッシュで
拭き取りながら問いかける


『なぁに？』
と甘い声は魅惑的だが
頬がくすぐったいのか身をよじる反応はあまりにも子供っぽい


もし傷つけてしまったら後がない
心変わりもしてしまうかもしれない


『A…お兄ちゃんと約束しよう？』


『うん...良いよ』


ベッドから腰をあげAもたたせる

気づけばもう真夜中の午前１時
窓を少しばかり開けていたので、カーテンがひらひらとゆらめく


欠けた月がぼわっと陽りを放っている
綺麗だ……


しっかりAと向き合い、
見つめあう

焦らされるのは嫌なのか
困った顔のA


ぐっと唾を飲み込み、
小さな声で囁く


『A、いや
唐橋 Aさん。
僕とお付き合いしてください。

Aさんか後3年後……
18歳になるまで僕はAさんと大人の関係を持たないように決めます


もう一度言います…
僕と真剣なお付き合い、お願いします』


差し出した手が震える
咄嗟に俺の手をつかむA


俺が21で、Aが18


俺は生憎堪え性では無いが、
これはある種のプロポーズだ

何があっても破るものか



Aに手を握られたものの、
何も反応がない

顔をあげると、顔を涙でぐちゃぐちゃにしたA


すると突然、ぎゅっと抱き締めてきた
俺も抱き締め返す


Aの首筋にキスをする


ねぇ…おにいちゃんと
涙で震えた声

なんだ？と返すと


『お義兄ちゃん、
弥雪お兄ちゃんこちらこそよろしくお願いします』



唐突な名前よびで俺も涙が溢れた


新たな俺たちの関係がはじまる

ぐんぐん。　23→←わくわく。　21

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