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少し哀れむようにそうおっしゃった。
大変だな、とはどう言う意味でなのだろうか…
ひとまず冨岡さんという難所を括り抜けられたことに安堵した。
「ありがとうございます。」
「また予定が分かり次第送る。
それで、もう一つあるんだろう。」
もう一つ…話のことだろうか。
咄嗟に炭治郎くんと禰豆子ちゃんの名前を出してしまっただけで 話題はあるわけではなかった。
適当に話題を作るしかない。
「先の戦いで炭治郎くん達と共闘したのですが、その時に初めて見る呼吸を使っていたのですよね。
何か知っておられますか？」
「知らない。
あいつは水の呼吸を極め 水柱になる。」
また何かが抜けておられる。
上手く読み取って返事をしなくては。
「水の呼吸も使っておりましたよ。
水柱にと……炭治郎くんのこと 余程気にかけていらっしゃるのですね。」
「水柱が不在の今 誰かがならなくてはいけない。」
「水柱は不在ではありませんよ。」
「いや、いない。」
どう言う意図でそう仰っているのかがわからなかった。
「もう話は終わっただろう。
任務もある、俺は先に失礼する。
湯呑みはそのまま置いておけ。」
そう言い捨てると部屋を後にされた。
冨岡さんの屋敷を後にしてから、あまり経たないうちに伊黒さんからも返事が来た。
返事は参加するとのことだった。
数日経てば皆様から都合の良い日を書いた文が届いた。
柱という立場上 忙しくて暫く先になるかもしれないと思っていたけれど、お館様の命 と言ったお陰か思っていたよりも大分早くにひらけそうだ。
仮の日にちをたて、皆様にその日程で大丈夫か尋ねる文を用意し 順に送る。
日程が調整できると、後は材料調達・下拵えに入る。
しのぶさんと蜜璃ちゃんが空いてる日に手伝うと言ってくださったので、その予定もたてる。
八人分となると大量の食材が必要な為、買い出しは稽古をつけに来てくださった不死川さんと伊黒さんにも手伝っていただいた。
着々と準備は進んでいった。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_
すみません……前の文章を非公開のまま、忘れて更新していたためなんだか飛んだ感じになってしまっておりました…申し訳ございません。
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作者名：ヒイロ | 作成日時：2020年4月21日 19時
