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「何故だ。


何故俺に構う、俺の他にお前を慕うものはいるだろう。」









意外な答えが返ってきた。

断られることは想定していたけれど、まさかこの問いをされるとは思わなかった。


すぐさま頭を切り替え、返答する。









「冨岡さんとお話ししたい、では納得していただけないようですね…



事実その理由でこうして尋ねているのですけれど、他に理由があるとすれば 炭治郎くんと禰豆子ちゃんのこと…ですかね。」







_______



『そういえば、竈門くんに育手を紹介したのは冨岡さんだという話を聞きました。


それに冨岡さんは 禰豆子さんのために命をかけていますから、それも使えるなら使ってください。』



_______









しのぶさんの読み通りと言ったところだろうか、冨岡さんは一瞬固まって、入れ とだけいって屋敷の中へ戻っていかれた。



失礼仕ります と一言添えてついていく。









客間に案内され待っていると お茶を用意してくださった。


御礼を言うと、話は と切り返されてしまった。









「そうですね…どちらから聞きたいなどはなさそうなので、まず一つ。




予定が空いている日を教えていただきたいです。


これはお館様からの命 故に御座います。

拒否権はほぼないと思ってくださいませ、他の柱の方も今の時点で冨岡さんと伊黒さん以外の参加は決まっております。」









「…何故だ。」









「どれに対してでしょう?」









「何の命かもわからない、参加すると言えるはずがない。」









いまいち掴めない方だ。

しのぶさんも言葉が足りないとおっしゃっていた。


これはお館様も気にかけるはずだ。

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作者名:ヒイロ | 作成日時:2020年4月21日 19時

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