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禁術が記された巻物を手にしたナルト

それを追うミズキ

さらにそれを追う手負いのイルカ…

里の緊急事態とも言えるこの状況下で、

俺は少女に手を引かれ森の中を歩いている

忍として 今すぐにでも援護に向かいたいところだが、

何故か俺の手をキツく握り離さない彼女は

いつにも増して真剣な眼差しだった

カ「あの…Aッんぐ!」

謎の空気から抜け出すべく俺が発した声は

彼女の薄い掌によって物理的に制された

A「…静かに」

眉間に皺を寄せて、短くい放つ彼女はまるで別人のようで

小刻みに何度も首を縦に振ることしか出来なかった

しばらく歩くと、話し声が聞こえてきた

先程と同様に身を隠し 辺りを窺うと

対峙するミズキとイルカの姿があった

ミ「あの巻物の術を使えば 何だって思いのままだ
あのバケ狐が力を利用しない訳が無い
あいつはお前が思っているような…」

イ「ああ!」

思わぬイルカの返答に俺とAは顔を見合わせた

わざとミズキの気を引こうといているようには見えない

しかし、イルカの本心とも取れないその肯定に

一瞬困惑したのも束の間、

イ「バケ狐ならな…けどナルト(・・・)は違う
あいつは…あいつはこのオレが認めた優秀な生徒だ」

傷口を抑えながらイルカは続けた

イ「…努力家で一途で…そのくせ不器用で
誰からも認めてもらえなくて……
あいつは もう人の心の苦しみを知っている……
今は もうバケ狐じゃない」

隣のAは静かにイルカの話に耳を傾けている

イ「あいつは木ノ葉隠れの里の……うずまきナルトだ」

イルカの言葉にミズキは大きく顔を歪めた

ミ「ケっ!めでて──野郎だな」

後ろ手に背負っている大手裏剣を外したミズキ

ミ「イルカ…お前を後にするっつったがやめだ…さっさと死ね」

ゆらりとイルカを見下ろし、ミズキが腕を振りかぶる

思わず飛び出そうと思ったその時、

ドガッ!

小さな影がミズキを蹴り飛ばした

ミ「……やってくれるじゃねェーか……」

手をついて起き上がるミズキの視線の先には

鋭い眼光のうずまきナルトの姿があった

ナ「…イルカ先生に手ェ出すな…殺すぞ…」

アイツ、あんな顔できたのか

初めて見た殺意の表情に少し感心する

イ「バ…バカ!何で出てきた!!逃げろ!!」

ミ「ほざくな!!てめェーみたいなガキ一発で殴り殺してやるよ!!」


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設定タグ:はたけカカシ , 創作柱 , NARUTO   
作品ジャンル:アニメ
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四つ葉のクローバー - 久しぶりに更新してくださりありがとうございます。続きもとても楽しみにしております。 (2021年4月7日 17時) (レス) id: abfe07a57a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いろ | 作成日時:2020年11月10日 16時

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