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『 俺の事好きになってくれてありがとうな？
俺今めっちゃ嬉しい。Aが俺のこと好きになってくれて。
悲しい思いばっかりさせてごめん。
でも、俺はAから離れへんから 』
優しい声が耳元で静かに響く。
『 熱はあるん…？平野から聞いたけど… 』
『 …わかんない…帰ったらすぐに寝ちゃったから… 』
『 俺が看病するから取り敢えず家入らせてくれる？ 』
そう言って彼を家に招き入れた。
『 Aの母さん…？ 』
『 …うん、そうだよ。 』
お仏壇を見た永瀬くんはお泥を隠せない様子だった。
『 中学の頃病気で亡くなったの。
お父さんは私が産まれる前に離婚したみたい 』
そう、だからお父さんの顔なんて知らない。
私はずっと、母子家庭だった。
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作者名：永瀬れみ
| 作成日時：2017年10月11日 1時
