この線、越えるか、消すか。【黒尾鉄朗】 (ページ7)

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７歩目ページ7

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クロを待ってる間、空いてるイスに座ってスマホをいじる。

ｺﾂｯ。
「痛っ！」

あ。クロだ。
私の好きなココアちゃーん♪
それにしても、おでこにぶつけられたら痛いです。

ク「おら。…お前、俺が人波かき分けてる間呑気に携帯いじってんのかよ…。」

「ごめんごめん、ただ待つだけだと暇だからさぁ～。これ、お金。ありがとうね！！助かった♪」

スマホをポケットにしまい、財布から小銭を出す。

はぁ、と短く、呆れともとれるため息をついたクロ。

ク「ったく。金、いらねぇよ。…たまには奢って、借り作らねぇとな？」ﾆﾔﾘ

(借り作るために奢るんかい！)

「はい、今のでイケメンが台無し～！！」

でもまぁ奢ってくれるならラッキー。
何か言われる前に、と
逃げるようにひーちゃんの元へ戻る。

ク「…何なんだアイツ。」

「ひーちゃんお待たせっ！」

ちょっと遠めだけど、声をかける。
私の声に気付いた彼女は、こっちに向かって歩いてくる。

私たちはそのまま合流して、教室に戻って
楽しく美味しくお昼ご飯をいただきました。

─黒尾side

「はい、今のでイケメンが台無し～！！」

逃げるように去ってくAをじっと見つめる

ク「…何なんだアイツ。」

長いこと一緒にいるけど。
イケメンとか。
初めて言われたんじゃねぇ？

頬がいつもより少し熱いのが自分でわかる

(レアなこと、言われたからだな。)

そう理由づけて、きっとそうだ、と自分に言い聞かせた。

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