この線、越えるか、消すか。【黒尾鉄朗】

３歩目 ページ3

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３年５組。
そう書かれたプレートがついてる教室に入る。

私の席は…、っと。
黒板を見るけど、出席番号順じゃなくて
ランダムな並びになってる。
…あ。マジか。


ひ「３年生って、なんか緩い感じなのかな〜？(笑)」

「こんな席でいいのかな、ほんとに。先生、絶対ストレス溜まるよ…(笑)」

そう言って確認のためもう一度座席表を見れば、私の左隣にはやっくんの名前。
やっくんの前はクロ。
私の右隣には、ひーちゃん。

…なんて良い席なんだ。



夜「おはよ。(人1)、橘。」


「おっはよーやっくん。席となりだね、よろしく！」ﾆｺｯ


ひ「おはよう、やっくん！A、私ともよろしくしてよ！？(笑)」


夜「騒がしくなりそうだなー」ﾆｺｯ


そう言うやっくんは言葉こそアレだけど、楽しそうに笑ってた。



先に座ってたクロが、やっくんの方に振り返る。

ク「夜久、こいつはマジでうるせぇぞ。がんばれ。」

「クロ、がんばれって何よ！？やっくんに余計なこと吹き込まないでよね！ちゃんと静かにするし！……授業中は、なるべく。(小声)」

ク「バーカ。自信ねぇなら言うな(笑)」ｸｽｸｽ


夜「楽しくなりそうだな〜」ﾆｺﾆｺ





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