１３歩目 ページ13
.
ｷｭｷｭｯ
ｷｭｯ
バシンッ
「ナイスキー！！」
「一本、ナイサー！」
バンッ！
ﾄﾞﾑｯ
「ナイスレシーブ！」
そんな声が飛び交う。
真剣な顔。
みんな、いつもの３倍はかっこいい(笑)
クロが部活頑張ってるのは知ってたけど
研磨も、ちゃんとやってるじゃん。
いつも無気力なのにな。
なんて、私は子供の成長を喜ぶ親か。
そろそろ終わったかな…？
みんな休憩に入ったみたいだし、動いても大丈夫だ！
そうして私は、止まっているであろう洗濯機の方へ向かった。
ふぅー。これで終わり！
練習見させてもらったし…なんだかんだ、楽しかったから。
たまにはお手伝いも良いなと思ってしまう。
─あ、あのっ！
…ん？入り口に、女の子？
「はーいって、誰かに用事かな…？必要なら、人呼ぶよー！」ﾆｺｯ
そう言って、私より少し小さく、まだあどけなさが残る女の子に話しかける。
この子に１番近い位置にいたの、私だもんね。
？「っ、マネージャーさんですかっ！？」
「いや、私は…今日たまたま幼なじみのてつだ…」
？「私、男子バレー部のマネージャーやりたくて、来ました！よろしくお願いします、先輩…！」
なんて、話を途中で遮られ、あげくぺこりとお辞儀されてしまった…
ありゃ、これ、マネージャーじゃないっていう所聞かれてないなぁ…(笑)
しかもね…先輩って言って、微笑むこの子が可愛すぎて。
もういいや、クロに説明してもらえば！(笑)
「いま主将呼ぶから、ちょっと待っててね！」
そういって、体育館の方に向き直り
「クローーー！！！ちょっと来て！！」
クロを、呼ぶ。
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作者名：ゆう
| 作成日時：2016年1月17日 6時
