12歩目 ページ12
.
ガーッ ガーッ バサッ パンッ!
「よいしょ、っと。」
洗濯機を回しながら、洗い終わった物を干していく。
もうかれこれ3回目。
体育館には、バレー部が集まってきたみたいで少しずつ騒がしくなってきた
こんにちはーっす!!
よーっす!
なんて、聞こえてくる
ク「集合!」
クロの声でみんながクロの周りへ駆け寄る。
ク「今日から一週間、体験入部期間だ。練習手ぇ抜くなよ。特に研磨。」
研「……」
ク「研磨、返事は。」
研「ん、わかった…なるべく、頑張る。」
ク「なるべくじゃねぇ、絶対だ。」
言葉はキツいけど、みんな笑ってる。
(ふふ、楽しそうだなぁ。いいな、部活。)
ひっそりとそんなことを思いながら、洗濯機が止まるのを待つ。
と言ってもまだ時間がかかるっぽい。
よし。チャンスだ!
「クローーー!!!」
体育館に私の声が響く。
ク「なんだ?声でけぇって…」
「練習、見ててもいい?洗濯機止まるまで!」ニコッ
ク「…!//あぁ、いいよ。こっち来い。……ここ座って見てろ。ボール飛んできたら危ねぇから、なるべく移動すんなよ?」
「はーい!みんな、頑張ってね〜!」
あぁ、私いま、ニコニコしてるな。
頬がゆるんでるの、わかる。
クロと研磨の練習してる姿、こんな間近で見られるなんて滅多にないから。
うれしい〜っ!!
─黒尾side
…ほんと、無邪気に……
楽しそうに、笑うよなぁ。
俺、こいつの笑った顔、昔から好きだったっけな。
普段は別に何とも思わないが、笑ってるAは可愛いと思う。
そんな気持ちをかき消して声を出す。
ク「よーし、じゃ、アップ始めんぞー!!」
「「「うぃーす!!」」」
女子がいるからなのか…?
みんないつもより、声出てねぇ?(笑)
.
377人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆう | 作成日時:2016年1月17日 6時