《続》告る前に振られた。【伏黒恵】

合同任務、再び ページ14

「恵、A、二人に合同任務が来てる」



…oh………

さっきまで元気よく組みてをやっていたが、先生に呼び出されてコレだ。

…あの、私今恵が隣にいるだけで心臓バックバクにフル稼働してんすけど。
というか、恵の方は私で良いのか？釘崎とかが良いんじゃないか？真希先輩とか、もっと美人な方が一緒の方が安心じゃないか？戦力的にも。


『…あの、それって、私とふ…め、恵じゃないとアカンやつっすか？』

「んや、恵と野薔薇でもオッケーだし、悠仁と野薔薇ペアでも良いケド」


どっちでも僕は良いよー！と親指立てて言う先生。
『悠仁達で、』と開いた口を閉じた。


…考えろ私。好きな人にボロボロになって助けてもらったのに、何の恩も返さないまま避け続けるってクソじゃないか？外道じゃないか？終わるのではないか？？？


『……あ、あの』

「大丈夫です、俺達で出来ます」



凛とした声が私の声を覆った。
驚いて、ぅえ、と間抜けな声が口から漏れ出た。

横を見れば、恵が真剣な表情で言っていた。

何で、とどちらにも聞こえないよう、小さな声で呟いた。



「虎杖達に迷惑はかけられないんで。…お前、いけるか？"達”って勝手に言っちまったが…無理なら釘崎で」

『あ、い、いいいや！？ 私も今大丈夫ですって言おうとしたから！！』

「あ、ああ…」



やばい、正直に言うと、どちゃくそにめちゃくちゃに嬉しい。
心臓がまたうるさくなりだして、恵に聞こえそうなくらいで心配になる。

拒否られるかと思っていたけど、まあ、恵は任務こなせれば良いと思っていそうだ。
…なんだろう、なんか切なくなってきたわ。



「ふふ…んじゃあ、二人には今夜お金持ちのパーティーに行ってもらいまーっす！」




『…えっ？？？』
「…は？」

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