お前らまじで目覚ませや【鬼滅の刃】

目覚ませ　弍拾陸 ページ48

黒蝶side





紅「....私は、あの子に酷いことをした。
だから、これはせめてもの償い。私が死ねば、丸く収まるわ」





償い？丸くおさまる？



....なに、言ってるの？





『....恋歌、お前、本気で言ってんのか』


紅「....えぇ、そうy(ﾊﾟｧﾝｯ！！
え....？」



思いっきり頬を叩いた音が聞こえた。



黒「！！！」


『せめてもの償い？！！丸く収まる？！？

いい加減にしろｯｯ！！！！！！』ｷﾞﾛｯ


紅「ｯｯ....！！」ｿﾞｸｯ


『自分の命をそんなものに使うな！！夢香が一度でもそれを望んだか？！！望んでないだろう！！！』


『....そんなの....ただの自己満だ....！！！』


紅「！！！....」


『....お願いだから、いかないでくれ....
もう....誰も、死なせたくないんだ....』ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ


紅「！！！！！A....」


紅「....」ｷﾞｭｯ


『ｯ！！』


紅「ごめん....ごめんね....！！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ


『ッ....うｯ....うぅ....！！』ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ






黒「恋歌の、馬鹿....！！！」





何が償いよ


何が、丸くおさまる、よ





....私が、追い詰めていた、



私は一体、何がしたかったの？




そうよ、私は、


恋歌に、復讐をしたかったのよ、



恋歌も同じように、生きる気力なんて無くなってしまえばいいのよ、







でも、

なんで、





黒「なんで私、泣いて....？」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ






....恋歌の居場所を奪い、恋歌の心を追い詰め、



挙げ句の果てには生きる可能性を潰した。







私は一体何を求めていたの？






わからない。


わからない、





私は、取り返しのつかないことをしてしまった。







恋歌が、もうすぐ死ぬということ、


そして、




生きれる可能性を私が潰してしまったこと。





黒「は、はは....」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ





....復讐なんて、馬鹿らしい、





？「....へぇ、
この子が"鵺白(やしら)"殿のお気に入り？」


鵺「...あんま触んなよ、"童磨"」


童「えぇ！いいじゃないか少しくらい！
ねぇ？って...君、泣いてるの？」


鵺「...珍しいな、」


黒「..."裕也"さん」


鵺「....何度言ったらお前はわかる？
その名はもう捨てた。今は鵺白だ。いいな？」



右目に"上弦"

左目に"零"とかかれた男が、



少し笑って私に言った。



黒「....鵺白さん、私、









鬼殺隊にはもう、戻れません。」



2人の男は顔を見合わせた後、



ニヤリと笑った。

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