【霧崎第一】ダンス部員だった少女は転生トリップしたそうです【黒子のバスケ】

42.目眩 ページ7

貴「…」




朝、いつものように目を覚まし
すぐ思ったこと




貴「(体が…怠い。ていうか熱い。)」




なんだか少し体が怠い。しかし、休んだりするほどしんどくは無かったのでそのままにしておいた。大体、私はこういうことがよくある。その度に学校に行けばなんとも無くなるので、いつも通りに学校に行った









これが私の学校生活に大きな影響を与えることも知らずに




＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊




先生「えー、もうすぐ夏休みだからそろそろ課題渡すぞー。」




夏休みが近づき、浮かれぎみのクラスメイト達は宿題の出現に不満気な声を漏らした



当の私は、体の怠さが抜けず不満の声を出す力も無かった



先生が何か言ってるが、それをボーと見ているだけだった



保健室行こうかな、など考えていた私は柚子加の声で上を向いた




月「Aなんだかボーとしてるけど、どうしたの？次体育だし着替えよー。」


貴「あ、うん！着替えよ。」




今日に限って体育か…と憂鬱な気分に浸りながら着替えた



柚子加から聞いたが、今日は女子がバドミントンで男子はバスケらしい




…バスケ部レギュラーのプレイ見たいな、ラフプレーは流石にしないだろうけど




＊＊＊＊＊＊＊＊＊




キュッ、キュッと室内用のシューズが床と擦れあい、音をたてる



怠くて、熱くて仕方がない私にはそれはとても不快な音に思えて顔を歪める



いつもはこんなことで表に出さないのに、と誰かに言い訳しているかのような態度で思う



保健室に行きたいところだが、目立つのも嫌だし隣でバスケをやっているバスケ部レギュラーのプレイも見たいがため、保健室には行かなかった




先生「次はそこのチーム、試合だぞー。」




私達のチームを呼ぶ先生の声が聞こえた
大丈夫だろう、と何か良くないことが起こりそうな不安をかき消すように自分にいいかける



試合が始まる、ラリーが続いたり
サーブで点を取ったりと中々いい試合でチームの皆、私も夢中になっていた




「A取ってー！」




チームの子の声が聞こえる
シャトルは私の近くにあったので私はどんどん後ろに遠ざかっていくシャトルを前向きで後ろに歩き、追いかけていた



もう少しで届く、というところで後ろに体重を掛けすぎたのか体が反る




その瞬間




＿＿＿ｸﾞﾗｯ





酷い目眩が襲った

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