禁 恋 -second- 【文スト】

禁【４１】 ページ14

福「！」


「なっ」

太「…」


会社を買いたい？
人虎が目的なだけではなく


「真逆…『異能開業許可証』…」

フィ「おお！察しのいいお嬢さんだ！



そうだ。




『異能開業許可証』をよこせ」


フィ「この国で異能者の集まりが合法的に開業するには内務省異能特務課が発行した許可証が必要だ

特務課の石猿どもだけは金で買収できない

なにしろ表向きにはない(・・)ことになっている秘密組織だ


連中を敵に回さず大手を振ってこの町で『探し物』をするにはその許可証が____」


福「断る」


フィ「そうか？何ならこの腕時計もつけよう
限定生産で特注ダイヤが」

福「命が金で購えぬように許可証と替え得る物など存在せぬ
あれは社の魂だ。特務課の期待許可発行に尽力していただいた夏目先生の想いが込められて居る


頭に札束の詰まった成金が易易と触れて良い代物では無い」


社長かっこいい…

フィ「『金で購えないものがある』か貧乏人の決め台詞だな
だが いくら君が強がっても 社員が皆消えてしまっては会社は成り立たない


そうなってから意見を変えても遅いぞ」

福「御忠告 心に留めよう帰し給え」

フィ「また来る」

賢「お送りします」

「あ、賢治くん私が行く。」

賢「そうですか？分かりました！」


なんとなく、行かせてはいけない気がした。







後々考えれば太宰さんに行かせるべきだったな。

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