検索窓
今日:36 hit、昨日:2 hit、合計:607,317 hit

■Story.82 ページ32












裕翔「体の傷はもう大丈夫なの?」

玲衣「もう、殆ど大丈夫。心配性だね、裕翔は。」





























玲衣の提案でファミレスに寄り道して。

アイスコーヒーを飲みながら他愛も無い会話をしていた。







































玲衣「もう少しでテストだし、今度勉強教えてね。」

裕翔「え、あー……いいよ。」





























そう言えば、いつもテスト期間になると

Aが部屋に押しかけて来たっけ。





























ココがわからないとか、どの公式を使えばいいのかとか。

どうしようどうしよう、わめきながら。







































玲衣「何……考えてる?」

裕翔「ん、テスト嫌だなぁって考えてる。」







































玲衣「嘘つき。」

裕翔「嘘じゃないって。」







































玲衣「嘘だよ。女の勘、なめない方がいいよ?」

裕翔「あー、女子って怖っ。」







































クスッと笑う玲衣につられて、俺も笑って。

玲衣が傷つかないなら、これでいいんだ。







































いつか、Aではなく玲衣を心から

好きになる日が来るのかもしれない。





























きっとそう思うことで、やっぱり自分を正当化していて

苦しみから逃れようと必死だった。







































玲衣「妹ちゃんのこと、やっぱり好き?」

裕翔「好きなら、玲衣と付き合わないでしょ。」





























玲衣「じゃぁ、それあの子の前でいえる?」





























スマホをいじっていた指先が

ファミレスのドアの方を指して。





























侑李「あっ…………」

あ「お兄ちゃん…………と、玲衣さん。」







◆Story.83→←□Story.81



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (265 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
309人がお気に入り
設定タグ:名前変換 , おんぷ , 兄妹 , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:おんぷ♪ | 作成日時:2013年6月23日 5時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。