■Story.82 ページ32
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裕翔「体の傷はもう大丈夫なの?」
玲衣「もう、殆ど大丈夫。心配性だね、裕翔は。」
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玲衣の提案でファミレスに寄り道して。
アイスコーヒーを飲みながら他愛も無い会話をしていた。
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玲衣「もう少しでテストだし、今度勉強教えてね。」
裕翔「え、あー……いいよ。」
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そう言えば、いつもテスト期間になると
Aが部屋に押しかけて来たっけ。
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ココがわからないとか、どの公式を使えばいいのかとか。
どうしようどうしよう、わめきながら。
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玲衣「何……考えてる?」
裕翔「ん、テスト嫌だなぁって考えてる。」
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玲衣「嘘つき。」
裕翔「嘘じゃないって。」
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玲衣「嘘だよ。女の勘、なめない方がいいよ?」
裕翔「あー、女子って怖っ。」
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クスッと笑う玲衣につられて、俺も笑って。
玲衣が傷つかないなら、これでいいんだ。
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いつか、Aではなく玲衣を心から
好きになる日が来るのかもしれない。
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きっとそう思うことで、やっぱり自分を正当化していて
苦しみから逃れようと必死だった。
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玲衣「妹ちゃんのこと、やっぱり好き?」
裕翔「好きなら、玲衣と付き合わないでしょ。」
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玲衣「じゃぁ、それあの子の前でいえる?」
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スマホをいじっていた指先が
ファミレスのドアの方を指して。
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侑李「あっ…………」
あ「お兄ちゃん…………と、玲衣さん。」
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作者名:おんぷ♪ | 作成日時:2013年6月23日 5時