《学園アリス》Where is "Alice"?《男主》

＿５章＿チェシャ猫＿ ページ36

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それから 数年後……






「＿＿＿＿白ウサギ」





「はい 何でしょうか？」





「今回はお前にも



アリス候補生の保護に同行してもらう」




「…は？」





「聞こえなかったのか？」




「＿＿＿いえ



たしかに私の能力を持ってすれば適任だと思います



しかし 帽子屋がいれば……



その必要はないでしょう」






「本当は気になっているだろう




自ら手にかけた





＿＿＿《五十嵐 馨》の小児のこと」






「いがらし…？


馨？？」





「たしか お前は




《チェシャ猫》




そう呼んでいた女のことだ」









「＿＿＿＿"チェシャ猫"」








ああ…



彼女のことか＿＿＿＿






確か 数年前



僕は"チェシャ猫"をコロした




世間一般では



ただの交通事故で片された






＿＿重罪人では"ない"からね






アリス学園の反対運動していて




強い能力を持っていたから



女王様に目をつけられた



要は




"運のない人"





僕は一応 これでも…




罪人処理のための兵器だからね




罪人でない人をコロした例は珍しいから




偶然 覚えていただけだよ




それに容貌は良い方




学園では"マドンナ"的存在だったとか…




"白ウサギ"に構って来ることもあった




一回認識僕をしてしまえば



(僕の存在をわすれさせる)命令をしない限り



存在感を消すことは難しくなるからね







「＿＿＿＿この子が"新しいチェシャ猫"か」







彼女には良く似ているけど



性格は真逆そうだね…



"チェシャ猫"なんて呼んだ日には



ボコボコにされるかもしれない






＿＿＿"火のアリス"の兄妹か






「"どんな手をつかっても



その兄妹を学園に連れてこい"




白ウサギ＿＿＿＿」






「拝命仕ります



＿＿＿女王様」

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