_4 ページ35
.
数年前
東京から離れた所に
たまたま"任務"に来ていたんだ
交通の便が悪く
迎えの車を待っている間
足が不自由な僕は
近くにあった小さな公園の椅子に座っていることにした
____物静かで
確かに悪い人が逃げ込みそうな町
……こういう所を"田舎"と言うのかな
東京とは違って
___"暖かさを感じる"
「じーちゃん
みてみて〜 お山できた〜」
女の子は満面の笑みを浮かべていた
「お〜
立派な山じゃ」
近くで見ていたお爺さんも
同じように笑った
ただの何の変哲もない砂の山
別に深い意味もない遊び
ただ…
どこか 惹き付けられる
「えへへ!」
僕もつられて笑みがこぼれた
たぶん "彼女の笑顔"に____
「わぁ…///」
こちらの方を見て
その女の子は感嘆の声をあげた
キラキラとした笑顔と共に…
「き// きれいな…おねぇーさんっ//」
…………え?
「みてみて じーちゃん!
めっちゃ きれーな おねえさんおる!」
ん?
……え? ボク?
間違いなく僕の方を指していた
「こら
人を指さすのは失礼じゃ……ぞ…
…………」
そういったお爺さんも
幽霊でも見たかのように固まっている
いや…
子供は見えても
…大人が見えるはずない
僕が見せてるならまだしも…
あっちから僕を認識するのは難しい
それに今日は…
女王様の用意した普段の任務用の洋装ではなく
特殊コーティングが施している和装
見えるはずがない
だけど 目が"合っている"____
「____私が見えているのですか?」
私は恐る恐る口を開いた
「うん ウチ みえてんで?____」
__女の子は
とても真っ直ぐな瞳をしていた
それは
いつからか後ろめたさを覚えた瞳
____"そのもの"
「じゃぁ…
君はいつか
____"本物のアリス"になってくれる?」
君は僕を見つめた
「うん!!
ウチ なるっ
《本物のアリス》なる!!」
____"アリス"
まだ 言葉を堪能に話せない位
小さな君は
その意味をわかってないだろうね____
「____またね "アリス"」
《僕を忘れて》
2人の記憶を消して 立ち去った
_______ミカン
70人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
舞華鳥(マイカチョウ)(プロフ) - あづめ.さん» ありがとうございます!! 今回の作品は1年間練った様なものなので楽しんで頂けると嬉しいです☆ (2019年2月18日 19時) (レス) id: 1fb8c4817e (このIDを非表示/違反報告)
あづめ.(プロフ) - 舞華鳥さんの学園アリス大好きです!今作も楽しく読ませてもらいますヾ(*´ー`*)ノ (2019年2月18日 19時) (レス) id: cefdfa88b8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:舞華鳥(鳴海・LM・はるか) | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/dasakusha/
作成日時:2019年2月16日 19時