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数年前



東京から離れた所に



たまたま"任務"に来ていたんだ





交通の便が悪く



迎えの車を待っている間




足が不自由な僕は



近くにあった小さな公園の椅子に座っていることにした





____物静かで




確かに悪い人が逃げ込みそうな町




……こういう所を"田舎"と言うのかな






東京とは違って




___"暖かさを感じる"







「じーちゃん


みてみて〜 お山できた〜」






女の子は満面の笑みを浮かべていた






「お〜


立派な山じゃ」





近くで見ていたお爺さんも



同じように笑った




ただの何の変哲もない砂の山



別に深い意味もない遊び




ただ…



どこか 惹き付けられる




「えへへ!」




僕もつられて笑みがこぼれた




たぶん "彼女の笑顔"に____





「わぁ…///」





こちらの方を見て



その女の子は感嘆の声をあげた



キラキラとした笑顔と共に…





「き// きれいな…おねぇーさんっ//」





…………え?





「みてみて じーちゃん!


めっちゃ きれーな おねえさんおる!」





ん?


……え? ボク?




間違いなく僕の方を指していた




「こら


人を指さすのは失礼じゃ……ぞ…


…………」





そういったお爺さんも



幽霊でも見たかのように固まっている




いや…




子供は見えても



…大人が見えるはずない




僕が見せてるならまだしも…



あっちから僕を認識するのは難しい




それに今日は…



女王様の用意した普段の任務用の洋装ではなく



特殊コーティングが施している和装



見えるはずがない






だけど 目が"合っている"____








「____私が見えているのですか?」








私は恐る恐る口を開いた







「うん ウチ みえてんで?____」







__女の子は




とても真っ直ぐな瞳をしていた





それは




いつからか後ろめたさを覚えた瞳







____"そのもの"









「じゃぁ…



君はいつか




____"本物のアリス"になってくれる?」







君は僕を見つめた






「うん!!




ウチ なるっ




《本物のアリス》なる!!」








____"アリス"






まだ 言葉を堪能に話せない位



小さな君は





その意味をわかってないだろうね____








「____またね "アリス"」







《僕を忘れて》





2人の記憶を消して 立ち去った








_______ミカン

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舞華鳥(マイカチョウ)(プロフ) - あづめ.さん» ありがとうございます!! 今回の作品は1年間練った様なものなので楽しんで頂けると嬉しいです☆ (2019年2月18日 19時) (レス) id: 1fb8c4817e (このIDを非表示/違反報告)
あづめ.(プロフ) - 舞華鳥さんの学園アリス大好きです!今作も楽しく読ませてもらいますヾ(*´ー`*)ノ (2019年2月18日 19時) (レス) id: cefdfa88b8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:舞華鳥(鳴海・LM・はるか) | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/dasakusha/  
作成日時:2019年2月16日 19時

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