《学園アリス》Where is "Alice"?《男主》

＿４章＿偽物のアリス＿ ページ32

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あれから数年



それ以来 "女王様の命令"には逆らっていない






「よくこんな"命令"聞けるよね〜♡」






そして



帽子屋の胡散臭さは増した






「あらら？


もしかして…無視ですか♡」





ふざけた口調でそう言ってきた





「どうして……僕に構う？」






呆れたように僕はそう返した



彼はどこか困ったという様に考え始めた




…変な所で真面目な性格をしているね




そんなもの適当に応えればいいものを＿＿＿








「＿＿＿＿僕も"悲しい"」







杖のグリップの上に軽く頬杖をついた







「そこまで考えて


僕の言葉の引用しただけって…」








さらに呆れ声で返した







「まぁまぁ♡



でも＿＿＿＿」







彼の雰囲気はまた変わった









「白ウサギを




深い穴から助け出したい




これ以上




君を落としたくない







＿＿＿"アリス"をコロして欲しくないんだよ」









彼がこんなに強い瞳を





僕に向けるようになったのも





君の影響なんだろうね？






そして 僕が




あの瞳に




後ろめたさを感じ始めたのも





君の影響だね









＿＿＿＿ねぇ 《1人目の"アリス"》






君以上の "アリス" は見つからないよ＿＿＿＿









だから 僕は




この手を汚し続けなければいけない









＿＿＿＿認めたくない






"君"以外の人を"アリス"だと＿＿＿＿







そもそも




"アリス"以前に




人間として




生きている価値のないモノ





そんな奴らを





"アリス"として数えるのも






機会を与えるのも





僕としては不本意でならないよ

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