＿8 ページ28
.
「ゆ…
ゆ…
ゆ…か
お前…っ
今…私に
何をした…」
女王様は苦しそうに屈んだ
「盗みのアリスを警戒されてることはわかってました
だから ずっと…
『入れる』アリスの事は隠してきました
あなたの体に2つ…
アリス石を入れました
1つは先生の…
もう1つは
何も知らずにあなたに利用されたあの子の……」
「な…なんだと……
柚香っ」
「この副作用はあなたが受けるべき報いです
先生の苦しみと…
先生の大事にしてた……
先生を信じて慕ってたあの子の
2人の悲しみが詰まった石
でも 先生もあの子も…
きっとあなたをシなせるようなことはしないでしょう…
優しい人だから…
でも私は許せない
あなたのような人が…
そのアリスをもってこの世にある限り
欲望がとどまることなく
それが誰かを苦しめるなら
私はもっと早くにこうするべきだった
あなたには
もう二度と
そのアリスを使わせない
あなたの目論みは 私が壊していく
1つ1つ…
どんなことをしても…っ」
「白ウサギ…っ
何を…して…い…る
《今すぐその女をコロせ》
＿＿＿"命令"だ」
"誰か"のために 壊すか＿＿＿＿
「なんだこのドアっ」
「開かないっ」
＿＿＿＿僕は何をやっているのだろう
「白ウサギ…っ」
女王様が僕を睨む
…当たり前だ
僕がドアを紙で押さえつけたから
ダイナは僕の方に近づいて来る
「ダイナ＿＿＿＿」
僕と彼女の目が合った
＿＿＿＿彼女は僕の"コトバ"に涙を流した
扉の紙が破られ 数人が駆け込んでくる
「な…校長…
…柚香ちゃん」
「さよなら ルナ…」
「え…っ？！」
彼女は僕を庇うように屈んだ
「ま…まて
…白ウサ…ギっ
ゆ…柚香…っ！！」
女王様の叫び声が聞こえる
『＿＿＿＿"逃げて" ダイナ』
その刹那 僕の身体に暖かみと痛みが走った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 70人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
舞華鳥(ﾏｲｶﾁｮｳ)(プロフ) - あづめ.さん» ありがとうございます！！ 今回の作品は1年間練った様なものなので楽しんで頂けると嬉しいです☆ (2019年2月18日 19時) (
レス) id: 1fb8c4817e (このIDを非表示/違反報告)
あづめ.(プロフ) - 舞華鳥さんの学園アリス大好きです！今作も楽しく読ませてもらいますヾ(*´ー｀*)ﾉ (2019年2月18日 19時) (レス) id: cefdfa88b8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：舞華鳥(鳴海・LＭ・はるか) | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/dasakusha/
作成日時：2019年2月16日 19時
