_1章_女王様の僕_ ページ3
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僕は呪われている
当たり前だ
生まれて"数百年"
歳の数と同じくらい
いや それ以上の人を始末したと思う
彼らの"未練"が僕の体を蝕もうとする
「僕も好き好んでやってるんじゃないよ」
"女王様"に逆らえない
仕方ないじゃないか
「"消えて"よね 未練さん達」
僕が指を鳴らすと
彼らは消えた
"女王様"がこの力をくれた
「……う゛っ」
「白兎様 杖ならここに…」
そう
僕はこの(見た目の)若さで
杖の生活を強いられている
なぜなら
罪悪感を忘れないようにするために
僕が弔った"ある人"に
"左足"をあげてしまったから
「その時
僕は
___"アリスの意義"に気づいた」
…え? その足?
足ならあるよ?
ただ まともに動かすことはできないけれど
「今回のターゲットは
彼処で泣き崩れてる男?」
「はい そうでございます」
トン…トン…
杖の音が響く
「頼むっ
命だけは…!
命だけは奪わないでくれ___!」
「____目障りだね」
ザッ
雪をかき分けるような音
鼓膜が裂けそうになるほどの奇声
眼前に広がる紅い景色
「もう 聞き飽きたよ」
僕はこんな生活をあと何十 百年続けるのかな
「____ねぇ "アリス"」
この世界から"僕を消せる"唯一の存在
「僕を見つけて
____僕の"アリス"」
僕に触れて
この存在を"消して"
____"アリス"
「僕は君に否定されたい
____君に消されたいんだ」
僕は後悔している
女王様の甘言につられ
____"役目を貰ったこと"に
僕は"何者か"なんて覚えていない
気がついた時には箱の中にいた
だけど 僕には力がなかった
この箱の中の世界にいるための力が
____力を手に入れるために
僕は女王様に
______この体を捧げる取引をしたんだ
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舞華鳥(マイカチョウ)(プロフ) - あづめ.さん» ありがとうございます!! 今回の作品は1年間練った様なものなので楽しんで頂けると嬉しいです☆ (2019年2月18日 19時) (レス) id: 1fb8c4817e (このIDを非表示/違反報告)
あづめ.(プロフ) - 舞華鳥さんの学園アリス大好きです!今作も楽しく読ませてもらいますヾ(*´ー`*)ノ (2019年2月18日 19時) (レス) id: cefdfa88b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:舞華鳥(鳴海・LM・はるか) | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/dasakusha/
作成日時:2019年2月16日 19時