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「____探さないか?」
「え?」
「もっと他に"楽しいこと"____」
アリスは澄んだ瞳で空を眺めている
「世界は広い
箱入りのお前には
まだまだ"知らない世界"が多いだろ」
数百年の時をかけても"知れていない世界"がある…か
「悠長だね
そんなことを言っていたら
一生 見つけられないかもしれないよ」
「__それはそれで"楽しい"んじゃね?」
「は?」
「すぐに達成するよりもさ
手こずった方が"楽しい"」
___僕には理解できないよ アリス
「誰かに全部与えられて
決められた道に進むことが
"幸せ"なんて思わない
___自分の"幸せ"は自分で探すものだ
"女王様の命令"に従ってるだけじゃなくて
お前自身が行動することが大切だ
____生きてる
お前はここで"生きてる"____
この世界がお前の居場所だ
他の誰がお前の存在事態を否定しても
____《俺は肯定し続ける》」
「…アリス」
「他人に人生 委ねるのはやめろよ
お前の"大切な人生"を
"女王様"のためだけに使うな」
____もう少し
もう少し 早く
早く 君に会っていたら
僕の運命は違っていたのかな____
「"僕のすべて"を決めつけるのは
まだ 早すぎるだろ
《A》」
僕は感動した
どんな書籍を読むより
彼の紡ぐ言葉に惚れた
「うん そうだね アリス
__そうだよね アリス」
「わっ///」
隣に座るアリスを見上げた
触れないギリギリの距離を保って
アリスは照れ臭そうに笑い
帽子の上から僕を撫でる
「…っていうか
いい加減 その呼び方やめろよ///」
「え?」
「"アリス"ってやつ…」
「え〜 やだよ
だって"アリス"って呼ぶのは
僕"だけ"だから
つまり"アリス"は
____"僕だけのアリス"だもん」
「え?///
あ… そーいう…
それなら…もっとマシな…」
僕は この時 初めて
「《泉水》____
君は僕を追いかけてくれなきゃいけないから
____"アリス"なんだよ」
"人の名前"を呼んだ
「てか 呼び捨てかよ…」
「そりゃ…
僕は"生徒ではない"からね?
アリス」
僕は初めて人の存在を"肯定"した____
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舞華鳥(マイカチョウ)(プロフ) - あづめ.さん» ありがとうございます!! 今回の作品は1年間練った様なものなので楽しんで頂けると嬉しいです☆ (2019年2月18日 19時) (レス) id: 1fb8c4817e (このIDを非表示/違反報告)
あづめ.(プロフ) - 舞華鳥さんの学園アリス大好きです!今作も楽しく読ませてもらいますヾ(*´ー`*)ノ (2019年2月18日 19時) (レス) id: cefdfa88b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:舞華鳥(鳴海・LM・はるか) | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/dasakusha/
作成日時:2019年2月16日 19時