_12 ページ16
.
「お前か…」
「…帽子屋」
最近の帽子屋は元気がない
いや それだけでなく____
ドサッ
可愛くない
「う…っ」
帽子屋は僕を床に抑えつけた
所謂 "思春期"というものなのか…
「その顔で男かよ____」
溜息をついて僕を見下ろす
「____君に 言われたくないよ」
今更 何を言っているのか…
彼は僕から退いて
また窓の外を眺め始めてしまった
僕は外されたボタンを止め直した
「白ウサギは____」
彼は僕に
何かを言おうとしたが
口を閉ざした
「つか
いつまで部屋にいる?」
「女王様に仰せつかった命令ですから」
「……趣味悪いな」
僕は彼に近寄った
「どうして俺の前から消えようとしない?
他の奴らには暗示をかけて
白ウサギの記憶を消してる事くらい知ってる」
彼は僕の瞳をみた
「君に会うたび
一々 暗示をかけるないといけないなんて
僕の身にもなってよ
不良さん」
僕は机においてあった
飲みかけの酒をいっきに煽った
「ヒッ//…ク…ヒッ///」
「飲んだことないのか?」
「あたり…まえらろ?//」
呂律が回らない
頭が溶けそうだ
こんな感覚 生まれてはじめて
「"白ウサギ"は"帽子屋"に強制できない
女王様の命令がない限り」
僕は噛まないように
ゆっくりといった
「____何かあったの?」
彼は驚いた顔で僕を見た
図星…
「それも"命令"かよ____」
僕はもう一本開けて
半分位煽った
「君が悲しそうだと
どうしてか
僕にもわからないけど
____悲しい」
白ウサギの"本来の設定"は
《帽子屋を助ける》
だから 僕は君を応援しようとするのかな?
彼の心臓の辺りを掴んだ手
鼓動の動きを感じる
彼は溜息をつきながらフラフラしている僕を支えた
「白ウサギ…」
少し困ったような視線…
この夜のこと 忘れた方がいい____
その日
僕は眠りについた彼に"魔法"をかけ
適当に任務を遂行した
70人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
舞華鳥(マイカチョウ)(プロフ) - あづめ.さん» ありがとうございます!! 今回の作品は1年間練った様なものなので楽しんで頂けると嬉しいです☆ (2019年2月18日 19時) (レス) id: 1fb8c4817e (このIDを非表示/違反報告)
あづめ.(プロフ) - 舞華鳥さんの学園アリス大好きです!今作も楽しく読ませてもらいますヾ(*´ー`*)ノ (2019年2月18日 19時) (レス) id: cefdfa88b8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:舞華鳥(鳴海・LM・はるか) | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/dasakusha/
作成日時:2019年2月16日 19時