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「お前か…」





「…帽子屋」




最近の帽子屋は元気がない



いや それだけでなく____








ドサッ





可愛くない





「う…っ」





帽子屋は僕を床に抑えつけた




所謂 "思春期"というものなのか…







「その顔で男かよ____」








溜息をついて僕を見下ろす








「____君に 言われたくないよ」







今更 何を言っているのか…




彼は僕から退いて


また窓の外を眺め始めてしまった



僕は外されたボタンを止め直した






「白ウサギは____」







彼は僕に



何かを言おうとしたが



口を閉ざした








「つか

いつまで部屋にいる?」




「女王様に仰せつかった命令ですから」




「……趣味悪いな」





僕は彼に近寄った






「どうして俺の前から消えようとしない?




他の奴らには暗示をかけて



白ウサギの記憶を消してる事くらい知ってる」







彼は僕の瞳をみた






「君に会うたび


一々 暗示をかけるないといけないなんて



僕の身にもなってよ



不良さん」






僕は机においてあった


飲みかけの酒をいっきに煽った






「ヒッ//…ク…ヒッ///」





「飲んだことないのか?」





「あたり…まえらろ?//」





呂律が回らない



頭が溶けそうだ



こんな感覚 生まれてはじめて








「"白ウサギ"は"帽子屋"に強制できない


女王様の命令がない限り」







僕は噛まないように


ゆっくりといった







「____何かあったの?」








彼は驚いた顔で僕を見た



図星…






「それも"命令"かよ____」






僕はもう一本開けて


半分位煽った






「君が悲しそうだと



どうしてか




僕にもわからないけど





____悲しい」








白ウサギの"本来の設定"は









《帽子屋を助ける》









だから 僕は君を応援しようとするのかな?








彼の心臓の辺りを掴んだ手



鼓動の動きを感じる




彼は溜息をつきながらフラフラしている僕を支えた






「白ウサギ…」






少し困ったような視線…






この夜のこと 忘れた方がいい____






その日




僕は眠りについた彼に"魔法"をかけ




適当に任務を遂行した

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舞華鳥(マイカチョウ)(プロフ) - あづめ.さん» ありがとうございます!! 今回の作品は1年間練った様なものなので楽しんで頂けると嬉しいです☆ (2019年2月18日 19時) (レス) id: 1fb8c4817e (このIDを非表示/違反報告)
あづめ.(プロフ) - 舞華鳥さんの学園アリス大好きです!今作も楽しく読ませてもらいますヾ(*´ー`*)ノ (2019年2月18日 19時) (レス) id: cefdfa88b8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:舞華鳥(鳴海・LM・はるか) | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/dasakusha/  
作成日時:2019年2月16日 19時

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