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「帽子屋君
今日は君が任務なんだよ」
「……悪趣味」
「君に似合ってると思うけどなぁ…
このあだ名」
「……どこが?」
彼はムスッとした顔で僕を見つめる
「だって
君だけが
____『アリスを守れる』」
「…アリス?」
「うん アリス」
「誰だよ…」
「____"アリス"は"アリス"だよ」
彼は舌打ちをして黙ってしまった
アリスが敵意向けた者を排除できる
彼にその勇気があり
…アリスに"気がづけば"の話だけど
まぁ
ちゃんと 例外もいるけれど
例えば…
「____ "僕"だよ」
例外でなくなる時もあるかもしれないけれど
「は?」
"君"次第かな…?
「いや…
なんでもない
こっちの話」
彼は呆れたのか
窓の外を見ている
「___お前は平気なんだな」
彼はどこか悲しそうな目をした
「歳はそう変わらないし
か弱そうな女なのに
毎度 クソ任務押し付けられて…
よくそんなにヘラヘラしてられるな」
歳も近くなければ 僕は女ではない
まぁ そんなことを言いたいわけじゃないんだと思うけど
それにそこまでヘラヘラしてるかな?
「僕は君みたいに"綺麗"じゃないから___」
「"は?"」
理解不能という表情を向けてくる
「___女王様のためなら
命をかけたって構わない
どんな最低なことをしても構わない
___僕はそのためだけに生きてるから」
"女王様の命令"を"される"ために生きてる
それが僕の生きがい
それしか生きる意味がない
それがなかったら
僕は生かされていない
___実行することが僕を満たす
狂ってる
そう言われても可笑しくないし 否定しない
でも 僕には"女王様"しかいないから
___女王様"しか"僕を守ってくれない
「犬かよ…」
「僕は"白ウサギ"だよ」
彼の顔を僕の方に向かせた
「…辛いのか?」
「ううん」
感情が乏しくても
学識はそれを補える位ある
「___君の代わりに泣いてるの」
いや "涙"が流れるのは
"悲しい"と感じることができるからだったけ?
「白ウサギ」
"キミのせい"
「《帽子屋 任務だよ》」
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舞華鳥(マイカチョウ)(プロフ) - あづめ.さん» ありがとうございます!! 今回の作品は1年間練った様なものなので楽しんで頂けると嬉しいです☆ (2019年2月18日 19時) (レス) id: 1fb8c4817e (このIDを非表示/違反報告)
あづめ.(プロフ) - 舞華鳥さんの学園アリス大好きです!今作も楽しく読ませてもらいますヾ(*´ー`*)ノ (2019年2月18日 19時) (レス) id: cefdfa88b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:舞華鳥(鳴海・LM・はるか) | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/dasakusha/
作成日時:2019年2月16日 19時