【刀剣乱舞】ちょっと待って？乗っ取られて出て行こうと思ったら思ったらレア5と初期刀と初鍛刀が付いてきたんですけど！？ (ページ25)

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「こんにちは。貴女方に会いたいと言っている薬研くんはこちらです」

そう言って小太りなおじさんが私と薬研を引き合わせてくれる。
薬研は私に気づくと、
「大将！小烏の旦那！ ...後藤！？」
と叫ぶ。

そうだった。後藤くんと薬研は兄弟だったんだもんね。

というよりも薬研の姿は酷いものだった、鳴狐同様に見習いに従わなければ無理な出陣をさせられ、宗近に会いたいがために手入れは放置。うるさいので部屋に鳴狐と共に閉じ込められていたらしい。

でもこれで助かるじゃないか。
このおじさんにあの見習いが悪い事をしてるって言えば...。

『おじさ...』

私が紡ごうとしていた言葉はおじさんが取り出したナイフによって掻き消される。

「私の名字は白雪という。...もし、娘に何かしてみろ。お前の本丸を潰し、社会的に殺してやる」

おおっ、あの演練の時の事を根に持ってるな～。
誰にも言うな。と言って白雪のじじいは出て行く。

「...くそっ。大将をこんな目に合わせた奴の親の癖に」

「あの時斬りかかれば良かったか？」

良かった...この2人で良かった....。
宗近さんとか博多くんあたり連れてきたら多分アイツに斬りかかっていたと思う。
良かった～。本当に殺傷沙汰にならなくて良かった～。

取り敢えず、薬研を本丸まで運ぼう。

・

「や...薬研！？一体その傷はどうしたんだ？」

父様が薬研を抱っこして連れて帰ると玄関で待機していた国永がそう驚きの声を出す。

「驚いたか？俺も叔父上みたいにアイツを大将だと思ってなかったんだが...中々傷が痛むな...。頼む、手入れしてもらっても良いか？」

鳴狐と同様に手入れをする。

手入れをした後の薬研はとても綺麗で、久し振りに見たというのにやっぱり兄貴感全開で落ち着いた。

そろそろ夕餉だと言うことで大広間に集めて食事中に紹介しようと言うことになった。

・

食事が始まり、歓迎会が始まる。

「俺っち薬研藤四郎だ。叔父上同様、大将のことはずっと大将だと見てるから裏切ってない。これから宜しくな」

そう言って皆に挨拶する。

博多くんと後藤くんは新しい粟田口が増えたのでとても嬉しそうだ。

「鶴丸。鳴狐だけじゃなかったのだな。操られて無かったのは」

「叔父上が表で反抗してくれたおかげで俺っちはあんまりお咎めを受けたりとかしなかったけど...もしかしたら他にも操られていない奴がいるかもな...」