検索窓
今日:18 hit、昨日:0 hit、合計:83,012 hit

しみったれた顔 : 銀時 ページ44

銀「はああぁぁ…」


新「銀さん?大丈夫ですか?
飲み過ぎですか?」



トイレに立つついでに
縁側で風に当たっていると、
新八が戻りの遅い俺を
心配して来たようだ。



銀「酔える程、飲んでねぇよ」


新「ですよね。
Aさんのことですか?」


銀「……他にある?」


新「ですよね」



新八は項垂れる俺の横に腰掛ける。
俺はもう一度、溜息は夜風に乗せる。



銀「元から心配だったけどよ、
今日来て確信しちゃったよね。
お前も見たっしょ?Aちゃんの気配り」


新「さすがと言うか、
もう板についちゃってる感じですね…」


銀「距離感とか視線とか、
なんかもう全部、男のそれを
持ってくよ。掻っ攫ってくよ」


新「僕、お酒飲めないんで見てただけですけど
あんなことされて、惚れない方がおかしいですよ」


銀「チェリーには刺激が強かったか」


新「僕に当たらないでもらえます?」



着飾ってなくとも、
いや、むしろ着飾ってない時の方が
隙があって、色気もだだ漏れ。
可愛い顔であの雰囲気。
向かうところ敵なしだろ。
うちの看板娘は気遣いどころか、
ずっと食い荒らしてたぞ。



新「でもまあ、さっきの土方さん見てる限り
Aさんのこと守ってくれそうじゃないですか。
正直、土方さんだけしか頼りにならなそうですけど…」



新八が苦笑いしながら、俺を慰める。



銀「だから、不安でしかねぇんだろ」


新「え?」


沖「取られそうで心許ねぇですかい?」


新「沖田さん!」


沖「横取りされそうだから
んなしみったれた顔してんで?
だったら、俺が見張ってやりやしょうか?
土方の野郎がAに手出さねぇように」



後ろで襖に寄りかかる沖田くんは
先ほどと何ら変わりなく、
悪魔のような笑顔を浮かべてる。
俺はさも鬱陶しそうに眼を逸らす。



銀「そもそも、お前が茶化したんだろうが。
土方くんが自覚しちゃったら
どうしてくれんの?つうか、
見張りに立てたところで
お前も要注意人物になるだけなんだけど」


沖「あり、随分俺を評価してくれてんですねぃ」


銀「今のどう取ったら褒め言葉だと思えるわけ?」


新「どっちにしても、
顔だけの変態ごみクズ野郎にも
土方さんにも見張りしてもらってた方が
安全ですよ、任せましょう」


沖「本人前にして言っちゃうんで?それ」



歓迎会が行われる部屋に視線を移し、
ゴリラに酒を注ぐ、Aちゃんと
横で眼を光らせる土方くんを見合う。



銀「どこが安全だよ…」

思わず→←面白くなるから : 土方



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (56 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
108人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 坂田銀時 , 土方十四郎
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

にじゅまるる(プロフ) - 美雨さん» いえいえ!!こちらこそ修正してくださってありがとうございました!!(°▽°) (2019年5月1日 9時) (レス) id: dfaa12cf19 (このIDを非表示/違反報告)
美雨(プロフ) - にじゅまるるさん» あわわわ…!何故に三番隊!笑 完全に間違えていました!ご指摘、わざわざ、ありがとうございます!!修正させていただきました! (2019年5月1日 0時) (レス) id: c9e3b5a9e5 (このIDを非表示/違反報告)
にじゅまるる(プロフ) - こんにちわ^^!!少し聞きたいことがあるんですが、三番隊隊長は総悟じゃなくて終兄さんじゃないんですか?もし私の間違いであればごめんなさい…けれど気になったので… (2019年4月30日 15時) (レス) id: dfaa12cf19 (このIDを非表示/違反報告)
美雨(プロフ) - 夏終朝凪さん» 嬉しいお言葉ありがとうございますっっ!!これからもう少し銀魂世界寄りになっていく予定なので、引き続き楽しみにしてもらえたらと思います!コメントありがとうございます涙 (2019年4月16日 23時) (レス) id: c9e3b5a9e5 (このIDを非表示/違反報告)
夏終朝凪(プロフ) - 続きが気になります!とても読みやすいですね!更新楽しみにしてます!(*´▽`*) (2019年4月16日 21時) (レス) id: 06ec7af5b3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:美雨 | 作成日時:2019年3月29日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。